さて、特に原因もないのに、なんとなく、行き詰まっている時こそ、苫米地英人の脳の作用を利用した戦法をやってみましょう。
先日も紹介した苫米地英人『脳を味方につける生き方』には、朝、計画をする癖をつける、なりきり演技をする、二つのタスクを同時に進める訓練を同時並行の2冊読みで、
などなどといろいろ書かれてあります。
是非も読みください。
で、僕は匍匐前進で、アイデアは出るけど実行できないままです。笑
でも、苫米地さんが指摘する抽象度を上げると、同じことを体験しても、全然「見える」ものが違う、をやっているつもりです。
例えば、僕の永遠の憧れである須賀敦子の文体を、そのエッセイを読み直すと、2・3年前とはまるで違う深さで、
その文体の働きが「見え」ます。
僕は、特に『トリエステの坂道』の中の、「雨のなかを走る男たち」が好きです。
何度読んでも、その感性、緻密な美しさに感嘆を禁じ得ません。
今回も読み直してみて、自分に力がついているのは、実感としてよくわかります。
その文脈を生み出す視点や感覚が、構造として「見え」ます、より深く、より鮮やかに。
ただ書けば、小説が完成されるものでないことは、よく分かってますからね。