公募ガイド『2022年11月号 言葉を研ぎ澄ます』の20頁の、
歌人・木下龍也さんによるご自身の短歌の推敲過程の記事を、
歌人ではなく、詩人はぜひ読むべきだと思います。
具体的には、
最初の1首「心臓の断面に似た花びらを踏めば共鳴して痛む胸」が、5段階の推敲、書き換えを経て、
6段階目で「はなびらはやさしい地雷 踏むたびに胸のあたりがわずかに痛い」に変わっていく過程が書かれております。
確かに、最後の6段階目の短歌は、ニューウェーブ短歌の旗手である木下さんらしい作品になりました。
この表現の柔らかさや、しなやかは感性が、岡野大嗣さんにも通じるものなんですね。
最初の歌の硬さは、僕の詩の表現にもよくあるもので、
目指して、手に入れたいのは、この6段階目のしなやかさなんです。
ぜひ、この『公募ガイド 11月号』をお買い上げなるか、図書館でご覧下さい。
さて、昨日は、なんとか児童文学の推敲作品に取り組みました。
まだまだ本調子ではないですが、意識と身体感覚(?)を少しずつ小説系にシフトしています。
やることが目白押しなのに、まだまだ前へは進めていません。
頑張ります。