梅花女子大学の児童文学講座で、谷悦子教授の講義で、まど・みちおさんについて、
昔から知っていました。
けど、その幼年向けの童謡・詩の世界は、ジュブナイル世代辺りの児童文学を書く自分には、
やや縁遠い存在で、
あくまで参考意見に過ぎませんでした。
現代詩を書き始めてから、ますます縁遠く感じて、
アンソロジーで、まどさんの詩作品に、いい詩だなぁと思えても、
ひたすら僕には書けないから、と距離感は埋めれません。
ところが、今、
自分が童謡を書くつもりで真剣にまどさんの詩を分析していると、
まどさんの感性、発想がこちらへ実に容易く、自然に流れ込んできます。
改めて、童謡の、というよりも、一人の詩人としての感性に敬服させられます。
また、
ああ、自分の中の一個の詩的感性の幅が拡がっていくなぁ、とも感じます。
詩作品の延長線上に、たまたま童謡として、表出してることが分かります。
僕も目指すのが、ここだな、この道でいいんだな、と見えて来ます。
そして、その発想・感性が予想どおり、自分の中で、
童話や児童文学作品の方にも共通の流れとして、
分岐して行くのも感じます。
現代詩的な技巧に特化していた自分の感性を解きほぐすようです。
偶然を、必然にしつつある、と思います。
7/1まで、数篇は書き上げないと。