文學界新人賞向け原稿 | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

9月末〆切の、文學界新人賞向け原稿をどう書くのか、を、
つらつらと考えています。

今までだと、人物や作品世界、朧気なストーリーの断片から、
核となる物語世界を決めて、書き始めたのが普通だったんだけど、
今回は、明確に書きたい方向性や、予想される対立・葛藤を想定に想定を重ねてから、
書き出そうと決めています。

バドミントンの指導的に言えば、
シャトルに当たる前までのストローク(振り)による加速やフットワークと、
シャトルに当たってからのストロークやフットワークに分けて教えます。

それと同様に、書き始める前の活動・方向性の決定と、
書き始めてからのテーマの明確化、表現の具現化を分けて考えることにしたのです。

僕も前者の書き始める前の方向性が、
今までは、まだまだ不十分で、行き当たりばったりだったのだ、(と痛感している)のが現状でした。

それでは勝てない。
けど、今までは、じやあ、どう考えたらいいかの感覚がわからなかった。
理屈では一応、知ってたし、やってもいました。
構想を立てたり、香盤表を埋めてみたりはしてはいたんです。

でも、今思うと、それらは形ばかりなぞって、
不十分だった、と思います。

現代詩を作るときの、発想の元となる「モヤモヤした感じ」。
感情と感覚と、思考以前の断片ぎ入り混じったもの。
それが一行ずつ、書くことで、
書きたいことがクリアになっていく。

あの感覚を、
この構想段階で、徹底してやらなくてはいけない。
特に、ドラマの葛藤を生み出す人物関係に。

今回の敵対者は、「時代」「社会」「人間」というやたら大きなものにしたいかな、と思っています。

その為に、自分の手持ちの札、必要で探し調べたら手に入る札、
それらも含めて、ひたすら考えなくちゃいけない。

こうして、
自分に向けて、設定条件を決めてから書いてみる。
そうした方がアイデアも出やすいかな。

物語を書くけど、物語がメインじゃない。
なんか禅問答みたいだけど、そう。そこが主戦場なんだ。

頑張ります。