うーん、改稿やってはみましたが | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

1年以上前に書き上げた落選原稿の改稿に挑んでみましたが、

250枚近くあるので、ちょっとやそっとで直せるものではなかった。

一応、冒頭と結末部分を中心に直してみましたけどね。

 

ただ言えるのは、去年とは違い本格的に詩人としての自覚を持った?今の自分の視点で見ると、

やたら説明が多くて、くどくて、嫌な文章だと思わざるを得ない。

結果的に、バンバン削れるところは削って、継ぎ足してはみたものの、

文体で魅せる作品ではなく、かなりストーリー性の高い作品なので、根本的には直せないまま。

ラストも大幅に変えるわけには行かず、さっきまで悪戦苦闘してました。

これ、少々変えたところで、また落選だな、と思いつつも、結局は260枚近くになって、郵便局に出してきました。

 

けど、今回、改稿して収穫だったのは、

たった1年半前に書き始めた作品だったのに、

書きたい文体、書ける文体が根本的に前からとは違うものになっていることです。

 

つまりは、

詩をたくさん書いてきた経験で、構成力や文字で書かれていない「もの」を読む力が飛躍的についていることが、自分でも確認できました。

 

その極意は、

文字に書かれていないものが伝わるように、

または、その《言外の意》とでも言うべきものを、読み手へ受け渡せるように書く。

それを想定して書いて、初めて勝負できる。

そんな感覚が芽生えました。

 

僕の繰り返し読む本に、同じ神戸出身の芥川賞作家である山下澄人さんの作品『ギッチョン』があるのですが、

それを今回も読みながら、自分の文章と比べると、そう感じました。

 

無論、言うのは簡単だけど、実行は難しい。

けれど、変な言い方だけど、

今までは書いた文字だけで自分のために書いていた、気がするので、

やっと、読み手のために書く糸口を、突破口として見つけた気がします。

 

頑張ります。