2023年ベスト映画1 | 映画館でぐだぐだ考えた

映画館でぐだぐだ考えた

映画の感想、音楽、アウトドアについてなど、ぐだぐだと書き付けています。書いている期間だけが長いサイトです。

みなさん、お久しぶりです。

 

年に1回だけ、本ブログで見た映画のランキングを発表しています。

基本的に劇場で見た映画で、既にサブスクで配信されているものもあると思いますので、

年末年始や今後の参考にしていただければと思います。今回は10~6位の発表です。

 

いつもと同じですが、基準に客観性はゼロで、好みの問題、もしくは印象的だったものとなります。

ただし今年は、別のブログにいつか書きますが、インディーアイドルシーンにドはまりしているので、

それがどうしても映画鑑賞にも影響している感じがしています。特に1位なんて映画云々よりも「推し」っていう観点が強い気が自分でもしていますので。。

 

以下、ランキングです。タイトル/監督、公式サイトリンク、選考理由を書いていきます。

 

10. 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」マーティン・スコセッシ

 

 

 

さすがに3時間越えの映画で休憩なしは鑑賞に覚悟がいりました。しかもスコセッシは前科があり、前作の「アイリッシュマン」も3時間越え!ですが20世紀初頭のオクラホマを舞台に、先住民族の女性と結婚した男の犯罪と苦悩(?)を描く大作で確かに面白かった!ディカプリオ、「ジャンゴ」でも見せていた「童顔を生かした」役作りがこちらでも生きていました。「ジャンゴ」では悪役ですが、こちらは確かに犯罪に手を染めたサイコパス的人物ですが、凶悪犯なのにどこか憎めない面もあるのがミソ。見ればわかる、膨大な死者が出る凶悪な犯罪を「よかれ」と思っている男たちの滑稽さ。コメディーでもあるのが驚きでした。

 

9. 「ザ・キラー」デビッド・フィンチャー

https://www.cinema-lineup.com/thekiller

 

この作品のみ、Netflixで鑑賞しました。見ているときは完全にクライムものとしてみていて、殺し屋のスリリングな殺人をスタイリッシュに描くフィンチャーっぽい絵作りを堪能していましたが、「こんプロラジオ」(小出祐介&南波一海)を聞くと本作の突っ込みどころ解説だったので、「確かに~」と本作の違和感を全て説明してくれており、その面白さ印象が倍増しました。コメディーとしてみるのが面白さを堪能できます。

 

8. 「リバー、流れないでよ」山口淳太

 

 

評判が良いので劇場鑑賞しました。京都・貴船の旅館を舞台にしたタイムループものコメディーで、とにかく話が面白いのでお勧めします。謎が提示され、前ふり、謎の解明でのミスリード、本当の真相、というまあ、物語の定型ともいえるかもしれませんが、それがちゃんとよくできていて感心しました。さすがでした。ヒロインも、「え、この人が」っていう、普通の映画であれば友人C的な女子キャラなのに、物語が進めばちゃんと魅力的になるマジックが生じていました。

 

7.「怪物」是枝裕和

 

 

ga.ne.jp/kaibutsu-movie/

 

毎年精力的に映画を作り続け、いつも高クオリティと社会問題への視座を忘れない是枝監督。今年も坂元裕二脚本という、初めてのタッグで作品を制作、内容もさすがでした。特に事の事態をはっきりと映さないで観客に理解させるラストが印象的でした。台風映画の名作でもあります。「海よりもまだ深く」のクライマックスも思い出しました。

 

6.「聖地には蜘蛛が巣を張る」アリ・アッバシ

 

 

もっと上でもいいかとも思い始めました。大変な力作だし、実はこの社会は20世紀初頭のオクラホマ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)とも共通しています。イランの聖地マシュハドで起こった娼婦連続殺人を、殺人者側と女性ジャーナリスト側から描く犯罪映画。イランという宗教者が国家の実権を握る(なんせ憲法の上位に聖職者がいる)国、その聖地で何が起こったか、それを描き出すアリ・アッバシや出演者の勇気に感嘆しました。あの妻や息子の言動が本当にぞっとさせます。人の命が本当に軽いのが恐怖ですね。。。

 

とりあえず、10位から6位までを発表しました。

 

聖地には蜘蛛が巣を張る
怪物
リバー、流れないでよ
ザキラー
キラーズ・オブ・ザ・フラワーズムーン

 

次は5~1位までを発表します。