過渡期
とは判りやすく象徴的な何かの有無により人々が勝手に名付けているものではないか
一見過渡期でも何でもない時の流れも、実は
気付かない水面下で進化を続けているものだ
過渡期
とは対象となる歴史の流れ、ではなく投影された人々が持つ印象に過ぎないのではないだろうか
進化は絶えず続いている
人々がそれに気付かないだけだ
と常々思っている、その前提の上でだが
過渡期か否かはさておき象徴的だと感じた
サッカーの新たなタイプの選手
選手の個性でチームを作るか、戦術に選手を当てはめるか
勿論双方の色合いが混在するだろうが
新たな個性があると感じた
合わせる個性
個性に合わせ戦術に合わせる
そして何でも出来る
俳優で言えばロバート・デ・ニーロの様に何にでも成れる
個人の進化のみならず競技の進化を象徴している
毎熊晟矢(※)のプレイに高い次元のクレバーさを感じた
イラン戦ではクレバー故の迷いもあったようだ
不調の板倉をどこまでサポートするか
(W杯ドイツ戦で浅野の涙もののゴールを引き出したのが板倉なのは忘れてはならない)


マラソンにおける厚底シューズの台頭
厚底を履かずに厚底ランナーに対抗出来ていたランナーが
厚底に対応出来たとしたら、計り知れない
個人の進化のみならず競技の進化を象徴している
素人が大変恐縮だが
前田穂南のマラソン日本記録を樹立した走りを見ると、もっと速くもっと労力を使わずに走れるように感じれる

飛躍的に進化する予兆かも知れない

ところで
高校時代はレギュラーではなかったが
後に国を代表するスーパーアスリートと言えば
マイケル・ジョーダンが有名だ
ジョーダンは間違いなくバスケットボールそのものを飛躍的に進化させた
毎熊晟矢と前田穂南
今や押しも押されぬ日本代表だが
高校時代はレギュラーではなかったようだ


(※)高校サッカーの話
志波監督が率いていた東福岡は強かった
選手権連覇の本山雅志の時代に代表される

サッカー指導者の話


毎熊は東福岡が最後に選手権で優勝した時のメンバーだが
この年(2015年度)の高校選抜メンバーには選ばれていない
東福岡から最多6人選ばれたにも関わらず
と、言うより毎熊は東福岡ではレギュラーではなかった

あくまで私見、と言うよりかなり強引だが
振り返ると過渡期だった気がする
関東勢、九州勢、静岡勢が
しのぎを削っていた時代の最後の年が2015
技術、体力、戦術
勿論全てにおいて高校生は進化していたが
選手権におけるストロングポイントはそのいずれか
毎年、各地域から特色のあるチームが現れていた、そんな中
青森山田の登場は衝撃的だった
技術、体力、戦術の全てがストロングポイントのチームは初めてだったのではないだろうか
地域の対決から
青森山田対その他の高校の図式に変わった
そんな気さえした

過渡期は進化の時でもある


追伸
【サッカー日本代表】
アジアカップで細かい戦術がなかったと言われる
仮にだが
細かい戦術と共にアジアで優位に戦えたとして
世界ではどこで壁に当たるか
対世界のウィークポイントをシミュレート出来たとしたら
それは大変有意義なことだ
ワールドカップをレビューすれば判るが、決勝トーナメントを勝ち上がる国には
超人的GKと超人的CBがいた、それも複数
少なくとも今回は課題がより明確に見えたはずだ
上手く行けば課題は見え難い

毎熊晟矢



【女子マラソン】
厚底シューズはアフリカ勢をより強くするものでもあった
アフリカ勢に対抗出来るとしたら
日本人らしい骨盤にも関わらず、厚底シューズを履きこなすスーパーランナーに違いない

前田穂南