多くの前例を覆した

大阪国際女子マラソンは凄かった
前田穂南は凄かった
文句なしに日本のトップランナー
厚底シューズを直ぐに採用しなかったランナーとしても知られている
見たことないレース展開
とてつもない実力が無ければ出来ない

レース前から豪華過ぎる解説陣のテンションが高い
「放送席の期待の熱量が大き過ぎると、結果は伴わない」ことが多い印象
新谷仁美がペースメーカーとして参加
そのペースメーカーは完璧な仕事ぶりでレースを作る
日本記録更新可能なラップを刻む
前田は集団の後方
「前半とはいえ集団の後方に居る選手は最終的には抜け出せない」ことも多い印象
前田は給水でスペシャルドリンクを取れない
「給水のアンラッキーはレースのアンラッキーでもある」印象も多少あった
給水の影響だけではないはずだ
精神面の影響は少なくない、集中していれば失敗は少ないからだ
「緊張すれば息は上がる」
前田は中盤にハイペースのペースメーカーを置き去りにする
中盤スパートは極めて稀、ましてやハイペースの中では殆ど見たことない
前田は後半から終盤にかけてさすがにペースが落ちた、がしかし終盤ペースを戻した
ハイペースで終盤にペースを上げた例は少ない、後半ペースダウンからペースを上げれた例も少ない

多くの前例を覆した
「覆った」ではなく「覆した」
競技の垣根を越えて勇気を与えてくれた


ペースメーカー新谷仁美も素晴らしかった
あのまま走りきると好タイムだったに違いない、と思えた
海外のレースでは、ペースメーカーが完走可能で記録も公認されるオプションあるものもあったはずだ

ペースメーカーとして快走した新谷仁美
かつてペースメーカーとして快走した川内優輝



ところで
後発厚底シューズ採用ランナーと後発厚底シューズのアシックス・メタスピードスカイ
ナイキにはない特別なテクノロジーがあるに違いない