あるお天気のいい日、仕事が早く終わったので、処分の途中だった竹のラグを切断しにいった。
ゴミ袋に入るくらいの大きさに切りながら、隅に固めて置いてある不用物もどんどんゴミ袋に詰めていった。
ん??なんだか異臭がする。
どこからだ?
鼻を効かせながら匂いの元を探した。
ここか??とクーラーボックスの下の板をどかした途端、我慢ならないほどの悪臭が襲ってきた。
うわ〜っ!!くっさー!
こわごわ確認すると、発泡スチロールの中にあった肥料に水が入って発酵しているようだった。
これはひどい。
おまけに発酵したドロドロの中にビニール袋が突っ込んである。
なんじゃこれ…。
勇気を絞って取り出してみると・・・。
あーっ!あったぁ。これ、ストーブのタンクじゃん。こんなところから出てきた。
しかし、ビニールは破れ、タンクはドロドロに浸かってすでに錆びていた。
誰がどうしてこんなところに…。
父しかいない。まさか、やっぱり昨シーズンから
ボケていたのか。
間違いない。気が付かないうちに認知症は始まっていたのだ。