灯油のファンヒーターの上に直接洗濯物がかけられていたのを発見した。
火事にはならなかったものの、もうだめだ。
ファンヒーターも撤去して電気のオイルヒーターに交換した。
24時間つけっぱなし。電気代がいくらかかるのかはこの際関係ない。なんとしても火事だけは阻止しなければ!!
なのに今度はサッシの窓を閉められなくなった。せっかく部屋を暖めても、一晩中開け放された部屋は寒く冷たくなっていた。
ちゃと施錠しても、私たちが帰った後に開けられてはもうどうにもならない。
寒かったのだろう。靴下も5枚重ねて履いていた。パジャマの上にジャンパーを着たその上にまたパジャマを重ね着していた。
免許を返納してから一緒に買い物に行ったのが懐かしい。
返納から一年半が経つ頃には、父は何を買ったらいいのかも考えがまとまらなかった。
せっかく買い物リストを用意しても、
そのメモを置き忘れる
書いてあってもそれを選べない
そもそもお金の支払いがわからない
歩幅も小さくなり、歩くのも危なっかしい
そのうち買い物にも行きたがらなくなったので、必要なものは私が適当に購入していた。
1人で家にいる時に、何をしているのかわからないが、きっとそこらじゅうをあさりまくっているのだろう。
実家に行くたびに、普段見ない、昔着ていた服やら下着が引き出しの中に入っていた。
どれも黄ばんで、首元も伸びきっている。とてもじゃないが着られたものじゃない。
片っ端しから処分したものの、一体、普段何をやっているのやら。