ザリガニと言うと臭いとイメージされる方が多いのではないだろうか。
それは間違いで、ザリガニが臭うのではなく、濾過をしていない水が臭うのだ。
ウーパールーパーであろうとイモリであろうと魚であろうと、濾過をしなければ臭くなる。
マンションでも簡単に飼えるので一人暮らしの方にもオススメだが、懐くことはない。
ある日、勤務を終え帰宅すると、23時半頃であった。
私は歯磨きに20分程度かかるので、歯を磨いている間は、生き物部屋で彼らを眺めていたりする。
流木の陰に彼はひっそりといた。
アメリカザリガニのリーフは私が自分で採集してきたものだ。
そろそろ元の場所に逃がしてやりたい気もするが、危険で一杯の自然界と安全なプラケの中、どちらが良いのだろうね。
まあ、元の用水路も水を抜かれて枯れ葉ばかりになっていたので、彼にはもう故郷は無いということか。
少々脱線したが、彼の様子がいつもと違った。
触覚も動かさず、じっとしている。
私がカメラを構えても微動だにしない。
いつもはハサミを振り上げるのだ。
カメラを接近させ過ぎてプラケにコツンとぶつかった瞬間・・。
突然、反応しハサミを振り上げた。
その様子はいつもより過剰であった。
その後も彼はハサミを振り上げたまま、こちらを威嚇し続けたのだ。
わざとらしい、大袈裟、その様子に抱いた印象はそんなところだ。
皆さん、お分かりだろうか。
そう、つまりそういうことだろう。
彼は寝ていたのだ。
寝ている間に敵に接近を許し、慌ててハサミを振り上げた、それが真相であろう。
当然のことながら、ザリガニも寝るのだ。
飼育して何年か経つが、寝ている姿は初めて目撃した私であった。


