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母と紡いだ20曲

 

 

先日、大雨の中ではありますが、無事に母のお骨を墓に納めて参りました。

 

6月28日。舞台[WORLD〜Change The Sky〜]の劇伴を1曲EQしなおして納品したのが朝の7時過ぎ。「とうとう乗り切った」という安堵感と達成感に包まれながらモーニングビアでもしようかと屋上に上がり空を見上げると「梅雨の晴れ間」いや「梅雨明け?」と思うような、まさにピーカン。本来ならここでぐっとテンションも上がり最高な気分でグビッと行くところなのですが、なぜか胸騒ぎを覚え、すぐに「あ、おふくろ逝くかな…」と感じました。その約30分後、母の暮らす施設から「ご親族を集めてください」との電話が入りました…。

 

この日の約1月前、39度近くの発熱で施設から病院に移った際に母はもう点滴も難しく嚥下(えんげ)も出来ない段階に入ったと聞かされ、極端に選択肢の少ない中、施設に戻り「お見取り介護」をお願いする事に決めました。主治医からはおそらく「お見取り介護」スタートから2週間程で召されるだろうとうかがい、我々はそのタイム感で気持ちを整理していきました。

 

その2週間は久しぶりの大きな舞台[WORLD〜Change The Sky〜]音楽制作ど真ん中の日程でした。不謹慎かもしれませんが所謂「ドン被り」です。

今回は20曲。とはいえそれは単純な数え方で1曲中に3~4曲入ってくるパターンなので実質50曲以上。かなりタイトでやり甲斐のある案件です。

もしかすると「大事な場面に長男がいない」「最終稽古までに曲が揃わない」「妥協した作品を世に出してしまう」などなど大きな不安を抱きザワザワしながらアトリエに籠もり続けました。

そして6月27日、母の頑張りのおかげで多くの不安は現実とならず無事に初日を迎える事が出来ました。明朝ちょっと気になったSAXの音色を直して納品し完全に任務完了。このタイミングでの施設からの緊急連絡。

「あぁやっぱり俺の為に3週間も頑張ってくれたんだ」

「おふくろと一緒に作った20曲なんだ」と実感し、

不思議ですが何とも言えない暖かい気持ちで母の待つ部屋に向かいました。

 

人差し指に巻いたガーゼに大好きな日本酒「蘇我の譽」をたっぷりと浸して、代わる代わる母の舌の上に。「美味い美味い」とばかりに涙を流しながら味わう母を見ながら「お母さんが最後にしてあげられることはお前たちに”死”を見せてあげる事だからね。」という言葉を思い出していました。

子供の頃は母のこの口癖が悲しすぎて大嫌いでしたが、やっとその意味と大切さとありがたさに気付けました。

お別れの瞬間に間に合わなかった外孫2人の気持ちを思うと胸が痛みますが、このご時世に防護服姿ではあるものの、家族に囲まれ大好きな[Tennessee Waltz]に包まれ、穏やかでドラマチックな最期を迎えて貰う事が出来ました。

僕たちは手のひらが真っ赤になる位の大きな拍手で送りました。

施設の方々もみんな涙で笑顔。

これ以上がない程、素晴らしい母の旅立ちでした。

 

野田雅子

享年88才

1934年8月29日〜2021年6月28日

 

生前母がお世話になった皆様、誠にありがとうございました。

 

東京大空襲、集団疎開、高度経済成長期・・・

激動の時代を生き抜き抜いた母。

僕に音楽の夢と可能性を与え強力にサポートしてくれた母。

いつもニコニコ優しいおばあちゃん。


お母さん、ありがとう。

そういえばもうすぐ米寿だね。

おめでとう!!

 

合掌

 

sister's bar vol.8 動画公開(コーナー別URL)

sister's bar vol.8 閉店

2日空いてしまいましたが、10/22、[sister's bar vol.8]は大盛況の中、無事に幕を降ろす事が出来ました。お足元の悪い中をご来場頂きましたお客様、ゲスト様、出演者様、バンドの皆さま、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!!お陰様で素晴らしい30周年記念ライブになりました!!

このライブを企画してくれた仲間達から「シスはどんな事をしたい?」と尋ねられた際、真っ先に僕の音楽家生活を支えてくれている家族を始めとする全ての人達に音楽で感謝を伝えたいと思いました。そして、もう一つ、裏テーマという訳ではないのですが、ある人への追悼の意を胸に演奏したいと強く思いました。

僕にとってこのvol.8は[30周年記念、小峰めぐみさん追悼ライブ]でした。

なので、息子の初舞台であり、メグちゃんにとってもお世話になった舞台[雲のバッキャロー!!]でご一緒した神木優さん、太田彩乃さんには早々にオファーをしてありました。オープニングは[雲のバッキャロー!!のテーマ]を彩乃ちゃんのTAPで、後半戦ではカミユー版桃太郎[momotaro.B good!!]で盛り上げて頂きましたが如何でしたでしょうか?

 

ラス前では僕の拙い弾き語りでメグちゃんの愛した曲[Memory(CATS)]をお送り致しました。途中で最前列のご両親と目が合ってしまい一気に感情が溢れ出てしまい危うく演奏が止まってしまいそうになりましたが間違いなくそこにいた彼女に助けられなんとか歌い切る事が出来ました。

 

付き合いも長く、メグちゃんの所属していたアプローズ(現なにわ古町)さんの明るく楽しくレベルの高いステージ。ERICOさんの美しい歌声。

sisbarオーガナイザーの福田光次郎の力強く真っ直ぐで且つ繊細な曲達、最高なバンメンのグルーヴ。安定のヘンテコなMC。

 

からのゲストコーナー。

お互いに事務所を飛び出さざるを得ず、先行きに大きな不安を抱えている時に出会い助け合って来た神田聖子ちゃんと、そのご紹介で出逢ったHiBiKiさん。HiBiKiさんには沢山お仕事を頂き、沢山マティーニを飲ませて頂き、沢山笑わせて頂き、あの頃の僕を支えて頂きました。このお二人とのステージは僕にとってありそうでなかったスペシャルセッションでした。

 

あれ程の人気ユニットで毎公演チケットが売り切れてしまう円盤ライダーさん達にMCやゲストアテンド、舞台セッティングまでさせてしまいましたが、いざ[かんむり]として登場して頂くと90'sJ-POPの空気で会場全体を包み込み、とっても幸せな3分間をプレゼントしてくれました。さすが信号機!また[かんむり推し]が増えていました!冠仁くんの復帰を待って、もう本当にデビューしちゃった方がいいんじゃないですか?

 

続いてミュージカル仲間コーナー。忍ミュから藤田遼平さん&渡辺貴裕さんをお呼びして8弾、9弾から一曲づつ。あえて本編で自分たちが歌っていないナンバーを選ばせて頂きました。遼平&貴。この歌うまコンビ、けっこうレアだったんじゃないでしょうか。なんだか僕が忍ミュバンドに入れてもらったみたいでした!

 

そしてトリは今回の超目玉、激レア、あの菅野臣太朗さんに登場頂きました。

偉大な作・演出家で作詞家ですが、今回は「アーティストとして参加してくれませんか?」というお願いに戸惑う事なく OKしてくれた臣太朗さんには、「戸惑ってしまう事」がテーマで忍ミュナンバーの中で僕が一番好きかもしれない「僕の迷い(あの日あの時)」をお願いしました(笑)。歌は、どう歌うかではなく、どう生きて来たかが肝心。臣太朗さんも戸惑う事があって、それを幾度も乗り越えて来たからこその歌声。色々伝わりました!最高でした!!

 

オーラス、恒例のセッションでは今やシスバーのテーマソングとなっている「プラスティック モデル」を久しぶりに、本っ当に久しぶりにオリジナルシンガーの梶原孝人さんにお願い出来ました!!前日札幌からやって来て、翌日札幌に帰っていくなんてかっこよ過ぎです!!!タカト、このナンバーはやっぱりお前のモノだ!!!歌い継ぐからね!!!

 

皆様から頂くご感想にほとんど入っている「s.i.sの人柄の出た〜」という嬉しいお言葉が今の僕のすべてかも知れません。

(ご感想はまだまだお待ちしてます!どしどしお願いします!!)

これからも沢山の仲間達と驕る事なくフラットにフランクに熱くファンキーに音楽を楽しんで生きたいと思います!!

さくっと振り返って見ましたが、10%も表現出来ていません....。

 

さて、これで二ヶ月半に及ぶ怒涛のスケジュールも終わりました。暫くは美味いカルバドスでも舐めながらゆっくり思い出してニヤニヤする日々を過ごさせて頂きます。

 

sister's bat vol.8 閉店です。

皆さま改めまして本当の本当にありがとうございました!!!

vol.9でまたお会いしましょう!!

 

R.I.P. Megu

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