『タンゴ探しの旅』への道(その5) | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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おかげさまで、公演『タンゴ探しの旅 ~二つの川を渡って~』は無事に終了いたしました。遅ればせながら、公演にいたる日々と、公演中、公演後のことを数回に分けてご報告させていただいております。今回は5回目です。

 

6月16日(日)。千秋楽(千穐楽)。ようやく初日を迎えたと思ったが、早くも翌日は千秋楽。同じ階の隣の会場、KAAT神奈川芸術劇場ホールで開催中の『オペラ座の怪人』が、つくづくうらやましくなる。

 

ホテルの部屋での朝食は、山中一馬先生からいただいたメロンパン。3個しかないメロンパンの最後の1個を私が持ち帰ろうとした時の、みなさんの視線がすごかった。(笑)

 

 

 

 

 

 

山中先生によると、「あのメロンパンは常磐道・守谷SA、しかも上りでしか買えないんです。守谷市のゆるキャラで『守犬』といいます。カエルのかぶり物を被っていて、寝るのが仕事です。(笑) SAには守犬神社もあります。もし機会があればぜひお寄りください」とのこと。今回食べ損なった方はぜひお立ち寄りください。

 

私はATMやドラッグストアに寄ってから、10時半に楽屋入りした。一方、出演者は12時半の記念撮影に間に合うように楽屋入りした。「2日目だからって、安心して緊張感がなくなると失敗するよ!」と河野麻耶さんがみんなに注意を促す。さすが、お母さん!

 

主催者の私は、終演後のあらゆる手続きのため自分の準備がなかなか進まない。なんとか5分でメイクをし、衣装を着て記念写真撮影のため舞台に飛んで行った。

 

撮影後は、千秋楽のランチ。舞台関係者ならだれもが知っていて、大好きな「金兵衛」のお弁当だ。制作チーフの篠原あさみさんが熨斗付きで注文しておいてくれた。私は、もちろん一番人気のお魚の西京焼き弁当を選んだ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよ千秋楽の本番。出番直前の楽屋通路では、さまざまな記念写真を撮った。ミゲル・デ・バダホスさんを囲んで、私と小松美保さん。さらに、エキストラで出演してくださっているプロのアルゼンチンタンゴダンサーのTaroさん(注:伊藤笑苗さんと組んで踊ってくださっている方)とSunさんがいらしたのでポーズをお願いしたら、2人で組んでくださった。

 

 

 

 

 

 

(イケメン2人、素敵ですね!)

 

そして無事終演。千秋楽ということで、カーテンコールではプロデューサーの私へ花束を渡すことを河野麻耶さんが考えてくださったようだ。使用したのは、CICHA(スペイン語圏のVIP女性たちのサークル)の役員をされている安藤諄子さんからいただいた花束。花屋さんが、「フラメンコ」という名前の赤いアルストロメリアを入れて作ってくださったとのこと。ありがとうございます!

 

 

 

 

 

さらに、朱雀はるなさんのお子さんで、「スペインで一番有名な日本人」となったすいちゃんからの花束を、すいちゃんの代わりに(注:劇場の規定で客席から舞台に上がって渡せないため)出水宏輝さんが私に、伊藤笑苗さんが河野さんに渡してくれた。すいちゃん、ありがとうございます!

 

 

 

 

 

そして、ロビーへ。東京大学名誉教授で哲学者の小林康夫先生、舞踊評論家の乗越たかおさん、『タンゴ探しの旅』のプログラムに文章を寄せてくださったセビージャ在住のフラメンコ研究家/ジャーナリストの志風恭子さん――まだ日本に到着されたばかり!——、グラナダにずっと住んでいらっしゃった高橋英子さんなど、普段辛口の批評をされる方々からも温かい感想やプレゼントをいただき、大感激した。

 

「ラ・プラタ川の映像が欲しかったね」と小林先生。私も欲しかったですが、予算が…(笑)

 

また、昨年8ヶ月間にわたって開催した「ウクライナに平和とアートを!」のプロジェクトに参加し、10月の北沢タウンホールでの「きたざわまつり」と12月のサラ・アンダルーサでの「クリスマスライブ」にも出演してくれたイルナさんが観に来て、花束までくださったのだ。これには嬉しくて涙がこぼれた。写真は北沢タウンホールの楽屋通路。左端がイルナさん。

 

 

 

 

 

多くのウクライナ人が日本から離れてヨーロッパやアメリカに避難先を変えるなか、彼女は日本で仕事ができるまでに日本語を習得したそうだ。よかった! 「今度いっしょにご飯を食べましょう」「またフラメンコをやりましょう」などと約束して別れた。イルナさんは私といっしょに横浜散歩をしたがったが、この日はさすがに無理だった。(笑)ツーショットといただいたお花の写真。

 

 

 

 

 

 

次の写真は、公演記念Tシャツを着て、お手伝いをしてくださったすいちゃんと楽屋口での記念撮影。2枚目は朱雀さんもいっしょ! さらに、音響チーフの浦崎さんと、制作チーフの篠原あさみさん、アナウンスも担当してくれたスタッフのMさん、男性若手スタッフのYさん、そしてエルスール財団からは、Tさん、Yさん、Nさん。この日はいなかったけれど、Iさんも金・土の2日間手伝ってくれた。みなさま、本当にお疲れさまでした!

 

 

 

 

 

 

 

なお、最後の2枚が大森さん撮影の記念写真。©YUKI OMORI

 

 

 

 

 

 

バラシと搬出が行われる中、楽屋に戻り片付けを始めた。さあ、この後のスケジュールもきついぞ。間に合うか、私?(つづく)