野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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昨日、カザフスタン大使館で行われたデニス・テン選手の献花式にうかがった。

 

エルスール財団記念館で開催される今日のライブの準備を終え、井の頭線で渋谷まで出て、そこからタクシーで麻布台のカザフスタン大使館に向かった。

 

2014年、「デニス・テン&フレンズ」鑑賞の弾丸ツアー(14日)参加のビザ申請のため領事部に訪れて以来のことだ。あの時は、ワクワクしながらの訪問だったが、昨日はまったく違っていた。

 

19時半着。門のところに、大使館職員の男性が2人いらしたので、「デニス・テンさんにお花を差し上げたく参りました」と伝えると、「記帳もされますか? こちらにどうぞ」と入口に案内してくださった。

 

中に入るとすでに行列ができていた。その行列は階段の上の会場まで続いていた。みなさん手に花を抱え、沈鬱な表情だ。

 

献花式ではせかされることもなく、ゆったりと時間が流れて行った。私の順番まで1時間ほどかかったため、20時までという予定時間をはるかに超えて、ようやく20時半に祭壇の前に出られた。

 

スクリーンに大きく映し出されたテン選手のモノクロ写真。白いシャツにスカーフの衣装の上半身の写真だ。両手を広げ、笑っている。

 

(もう、この笑顔には会えない……)

 

カザフスタンの伝統では、献花式には赤い花を用意するらしいが、私は日本風にトルコキキョウと百合の白い花束を持参した。その花を祭壇に置き、芳名帳に住所・氏名とメッセージを書いた。メッセージはカザフスタンでの思い出と感謝の気持ちを書いた。カザフ語はわからないため、ロシア語で記入した。そして祈り。

 

 

 

 

 

帰る時行列に並んでいらっしゃる方々から「野村さん!」とお声をかけていただいたが、気持ちが重かったため立ち話はせず、会釈だけで会場を後にした。

 

献花式は今日と来週の月曜も行われるようですので、いらっしゃる方は時間や場所をよく確認されてからお出かけください。

 


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突然の訃報にまだ何と言っていいかわからない。

 

カザフスタンのデニス・テン選手は、私の大好きなフィギュアスケーターの一人だった。体幹の強さ、素晴らしいスケーティング技術、力強くも美しい形、抜群のセンス、卓越した表現力……、そして誰に対してもやさしい人柄!

 

最初に彼の演技を生で拝見したのは、2012年のフランス・ニースでの世界選手権のことだった。それ以来、数え切れないほど拝見した。今年2月のピョンチャン・オリンピックでも拝見するはずだったが、遅刻してしまい残念ながら観られなかった。悔やまれる。

 

彼の思い出はたくさんある。写真やビデオもいろいろ手元にある。でも、それらをまだ整理する時間も、心のゆとりもない。

 

以下は、2012年の世界選手権での公式練習(左:高橋大輔、右:デニス・テン)と2014年のカザフスタンのアルマトイで行われた「デニス・テン&フレンズ」での初日1曲目の演技と最終日の打ち上げでの記念撮影(前列左から3人目デニス・テン、4人目ステファン・ランビエール、5人目高橋大輔、6人目浅田真央、7人目カロリーナ・コストナー。2列目で高橋選手と浅田さんのあいだに図々しく顔を出しているのは私)。

 

 

 

 

 

 

享年25歳。強盗に右大腿部をナイフで刺されての失血死だったという。

 

もう、あの演技は永遠に観られない。こんなに悲しいことはない。

 

デニス・テン選手、どうぞ安らかに。心からのお悔やみを申し上げます。


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昨日は、大学のフランス語の前期試験日だった。

 

入門会話の試験問題は、一昨日の晩無事に仕上がった。あとは、映画のクラスの前期最終回に観る映画『恐るべき子供たち』をどのように短縮するか――授業時間は90分のため、映画を観ようとするとたいてい時間が足りないため、途中をカットする――検討するのみ。

 

注意深く2度観て、ストーリーにあまり影響がない部分を30分ほどカットした。

 

試験問題の印刷もあったので、いつもより1時間以上前に家を出た。すると、なんとJR山手線がストップしているではないか。

 

(うわっ、どうしよう!)

 

「試験なのに困った!」と激しく動揺してうっかり渋谷駅で銀座線に飛び乗ってしまったが、赤坂見附駅で丸の内線に乗り換えて池袋まで行くと、かなりの時間のロスになることに気づく。

 

(副都心線に乗ればよかった!)

 

急遽、表参道駅で千代田線に乗り換え、明治神宮前駅で副都心線に乗り換えた。

 

(ふう。本当は、最初から渋谷駅で副都心線に乗ればよかったんだ!)(苦笑)

 

こうして、なんとか大学に向かった。雑司ヶ谷駅で下車し、猛暑の中15分ほど歩き、すっかり体力を消耗した。(涙)

 

で、腹ごしらえ。浅草「ヨシカミ」のヒレカツサンドだ。おいしい!

 

 

 

 

 

13時から入門会話のテスト。会話は挨拶、数字の暗記、自己紹介など、前期でやったことの総まとめだ。自己紹介では、ペットの話や好きなアーティストのことを語ってくれる人が多かった。

 

(わずか3ヶ月で、そんなことまで話したいという意欲がすごい!)

 

ペーパーテストの方は、私のクラスでは多岐にわたる問題が特徴。

 

たとえば、6番の説明問題(1つ選択して答える)ではこんなものも出した。ちなみに、1以外の解答は日本語可。

1.授業で習ったフランス語のクイズの作り方を応用して、クイズを1つ作る。

2.フランスのチョコレートとベルギーのチョコレートの違い。

3.ワールドカップロシア大会のフランスチームについて。

4.フランス人の友人に紹介したい日本の漫画とその理由。

 

みんな熱心に書いてくれたが、圧倒的に選んだ人が多かったのは「チョコレート」だった。

 

(私だったら、サッカーのフランスチームについて書くかも。)(笑)

 

映画のクラスは、昨日はレポート提出日。次の中から好きなテーマを選んで書いてもらった。

1.テクスト『ディーヴァ』の指定箇所の和訳。

2.「くだけたレジストル」の語彙や表現を、テクストの前期やった部分からすべて書き出す。

3.フランス映画草創期について。

 

(どれもそれなりに難しいかも。)

 

そして、映画『恐るべき子供たち』鑑賞。

 

実は、ジャン・コクトー原作の『恐るべき子供たち』(1929年刊)は私が高校時代に愛読した小説のひとつで、引きこもって暮らす姉エリザベートと弟ポールの独特の世界観に惹きつけられた。当初、コクトーはこの作品の映画化には反対だったそうだが、『海の沈黙』でデビューしフランス映画界に衝撃を与えたジャン・ピエール・メルヴィルが監督するなら、ということで承諾したそうだ。1949年の映画化。

 

以下、映画のクレジット。

製作・監督:ジャン・ピエール・メルヴィル

原作・台詞:ジャン・コクトー

脚色:ジャン・ピエール・メルヴィル、ジャン・コクトー

撮影:アンリ・ドカエ

音楽監修:ポール・ボノー

編集:モニーク・ボノー

出演:ニコール・ステファーヌ(エリザベート)、エドゥアール・デルミ(ポール)、ルネ・コジマ(アガート/ダルジュロスの2役)、ジャック・ベルナール(ジェラール)、メルヴィル・マルタン(ミカエル)、マリア・シリアキュス(エリザベートとポールの母親)他

ナレーション:ジャン・コクトー

字幕監修:柴田駿

 

映画は、冒頭のクレジット部分でアガートの夢の情景がシルエットで映し出され、ヴィヴァルディの「合奏協奏曲イ短調」が流れる。

 

また、音楽にはJS・バッハ「4台のピアノのための協奏曲イ短調」(ヴィヴァルディ「四つのヴァイオリン〔と弦楽〕のための協奏曲ロ短調、作品3〔の10〕による」)も用いられ、この映画全体にある種の雰囲気と格調の高さをもたらしているようだ。

 

ストーリーはこうだ。

 

ある雪の日、14歳のポールは憧れの男子生徒ダルジュロスの投げた雪玉で負傷し、友人のジェラールに部屋まで送られる。そこはポールと姉エリザベートの「ふたりだけの部屋」だった。結局、ポールは体調を悪くして学校をやめ、ダルジュロスも退学となる。母親の死。ジェラールの叔父の経営する洋品店でモデルとして働き始めるエリザベート。そこでダルジュロスにそっくりのモデルの少女、アガートと出会う。こうして、エリザベート、ポール、ジェラール、アガートの奇妙な4人暮らしが始まる。間もなく、エリザベートはユダヤ系アメリカ人の大富豪ミカエルと結婚するが、披露宴の晩に夫が交通事故死し、莫大な財産と凱旋門近くの広大な屋敷を手に入れる。再び始まる4人暮らし。しかし、それは悲劇の始まりだった。

 

この映画の持つ子供時代の現実離れした「感覚」に、私同様親近感を抱く方はきっと少なくないと思う。

 

そして、音楽とエリザベートとアガートの衣装――衣装はクリスチャン・ディオール!――の美しさ、舞台装置、幻想とポエジー、エリザベートの悲劇女優そのものの演技など、とにかく見どころ満載なのだ。

 

一見をお勧めしたい珠玉のフランス映画だ。

 

(学生たちがどう感じたかは、後期の最初の授業で聞く予定だ。)

 

帰宅。夕飯は「魔法使い(=夫)」が「前期終了祝い」で家庭料理を作ってくれていた。

 

枝豆。ニンジンとセロリとこんにゃくのきんぴら。ビールは「ハートランド」。

 

 

 

 

 

 

ゴーヤチャンプル。トマトと茄子の味噌汁(写真撮り忘れ)。

 

 

 

 

 

食後はチーズ盛り合わせと2日前に下北沢「プチ・デビュー」で残って持ち帰ったバゲット。スイスのように白ワインとともに。

 

 

 

 

 

こうして、楽しい家庭料理の夕飯が終了した。

 

おいしかったです。ごちそうさまでした!

 

大学とフラメンコ講座の前期が終了。あとはフラメンコ教室とエルスール財団記念館の前期が終われば、81日からいよいよ夏休みだ。

 

今年の夏休みはスタッフとともに、古家の大々的な片付けものをする予定。9月第2週に行われる「エルスール財団新人賞のダンサーたち①かえるP」のライブでも古家を使用する予定なので、スタッフ全員大いに張り切っている。