無事帰国しました! 旅行最終日にはミニパリ観光 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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2月6日(火)、おかげさまで13泊15日の旅から無事に戻りました。いろいろご心配をいただき、本当にありがとうございました! 

 

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2月5日(月)。帰国日。このところパリはずっと曇り空だ。

 

前日が疲労困憊だったので、「今日はどうかな?」と恐る恐る起き上がる。すると何となく調子がいいような気がした。

 

(昨日、焼きそば食べたからかな?)(笑)

 

旅行中いくつか問題があったが――エール・フランスの当日欠航、エール・フランスのサイトに古いパスポート番号が記入されていた問題、「ときそば」的詐欺、お気に入りの帽子を一つなくしたこと、国鉄の運休、地下鉄の運休……など――、一番大きな問題は携帯電話の充電器が壊れてしまったことかもしれない。

 

充電器の差込口がぶらぶらになってしまい、マルチコンセントにささらなくなってしまったのだ。これでは充電切れになって、羽田に着いてからがたいへんだ。

 

夫にそのことを言うと、「迎えに行くから大丈夫」とのこと。でも、突然用事が入って来られなくなることだってある。その時の電話やLINEが受けられない!

 

そこで、ぶらぶらの差込口を手で持って支えたら、2%、3%……と、どんどん充電しているではないか! 完全に壊れていなかったことにホッと安堵して、差込口とマルチコンセントをガムテープでつなぎ充電。するとうまく行った!(笑)

 

 

 

 

 

そんなバタバタもあったが、なんとかチェックアウトをしてフロントで荷物も預かってもらえたので、少しだけパリの街を散歩することにした。

 

まず訪れたのが、「テアトル・ドゥ・ラ・ヴィル(市立劇場)」。ここは、コンテンポラリーダンスにとって、とても重要な劇場だ。そして、イスラエル・ガルバンがここから世界中に羽ばたいて行ったこともよく知られている。

 

イスラエルは、2月15~24日にここで公演を開催するので、「ヘレス・フェスティバル」にパリ経由でスペイン入りなさる方は、ぜひチェックなさってみてください!

 

 

 

 

 

また、私自身にとっても「テアトル・ドゥ・ラ・ヴィル」は重要な場所だ。1996年にここでフランスの国立のコンテンポラリーダンスカンパニーのひとつ、バレエ・アトランティック―レジーヌ・ショピノの『VEGETAL(植物)』を観て感動し、なんとかこの作品を日本に紹介できないかと考えたのだ。

 

帰国後、劇場のスケジュールをおさえてから、私はカンパニーの事務所に「明日ラ・ロシェルに行きたいのですが、主催者のショピノ氏と会えますか?」と国際電話をかけ、渡仏して出演交渉。翌1997年に天王洲アイルのアートスフィアとスフィアメックスで開催した17日間にわたるフェスティバル『現代詩フェスティバル‘97 ダンス/ポエジー ~ある交差配列の試み~』に招聘することに漕ぎつけた。

 

 

 

 

 

つまり、夫と私で2011年に設立した詩とダンスのためのエルスール財団は、このあたりに起源があるということになる。

 

レジーヌ・ショピノさんとはその後もやりとりが続き、私たちがパリに住んでいた1997年から2003年には、いつも新作にご招待してくださったものだ。そして、リハの合間にちょっとお会いするのが、劇場正面入口両脇のカフェ「ル・ミストラル」か「サラ・ベルナール」だった。

 

チェックアウトをしたのが12時だったので、もうランチタイムだった。そこで「ル・ミストラル」でランチをとることにした。案内されたのは、遠くにエッフェル塔も見える窓際の絶好の席だった。

 

 

 

 

 

 

注文したものは、この日の定食のサーロインステーキ!(笑)日本ではぜいたくかもしれないが、フランスでは国民食ということになっている。サンテ・ミリオンの赤ワインとともに。

 

 

 

 

 

 

 

(最終日はサンドイッチか何かの予定だったのに、思わぬごちそう!)(笑)

 

食べ終わってから、セーヌ川に沿って歩き、ポン・ヌフのところにある老舗デパート、「Samaritaine」に向かった。2005年に閉店してパリっ子をがっかりさせたものだが、16年の時を経て2021年6月に再オープンしたのだ。

 

特に買うものがあるわけではないが――ちなみにここで買ったのは1回だけ。水着だった気がする(笑)――、興味津々でうかがった。中に入り、その装飾の美しさに思わず見とれてしまった。洋服とかバッグは買えないので、記念にトートバッグを買った。

 

 

 

 

 

ポン・ヌフを渡る。写真は1993年7月、ポン・ヌフに寝転ぶ31年前の夫。(笑)

 

 

 

 

 

次は、セーヌ川でしばしブキニスト巡りをした。ブキニストには観光客相手のお土産屋さんが多いが、中には掘り出し物が見つかることもある。私は、文学書を専門に扱うマダムの店で、夫に頼まれたルネ・シャール関連の本3冊を買った。

 

 

 

 

 

 

その後、オルセー美術館まで行ってから――月曜は残念ながら休館で入れない――、バスでオデオンまで引き返した。

 

けっこういいリハビリになったかもしれない。(笑)

 

ホテルに戻り、タクシーを呼んでもらう。あらっぽい運転手さんで、急ブレーキ、急ハンドル、周囲の車に怒鳴り散らす……でかなりヒヤヒヤものだったが、なんとか無事に空港に到着。でもその先がまたいろいろあった。(笑)

 

今回、エール・フランスにはずいぶん泣かされたが、帰国時も然り。

 

まず機材の変更。欠航になるよりはマシなので、これはいいことにした。でも古いタイプの飛行機で、エンタテインメントが弱い。以前も故障でひどい目に遭ったことが2、3度あった。

 

今回は飛行機全体でのエンタテインメントの不具合だ。何度再起動をしても、うまく立ち上がらない。「この飛行機、本当に大丈夫?」などというささやきも聞こえてきた。(笑)

 

結局、直らないまま1時間近く遅れて出発となった。12時間以上のフライトでエンタテインメントが何も使えないなんて、ちょっとひどすぎるかも。往きは、「ダンシング・クイーン」「あん」「チャーリーとチョコレート工場」の3本映画を見たが、帰りは0本というわけだ。

 

それでも、最初は飛行情報のようなもののみ写っていたが、やがてそれも消えた。

 

 

 

 

 

(あ~あ。)

 

こうなると、食べることしか楽しみがなくなる。最近では、シャンパンやビールを頼むとその後ワインを持って来てくれないことが多かったが、昨日はやけにサービスがよくて、両方OKだった。

 

 

 

 

 

 

 

残った赤ワインで、ティント・デ・ベラノ風の飲み物も作った。(笑)

 

 

 

 

 

ロシアのウクライナ侵攻以来、コースも大きく変わっているため、まだあまりよく把握してはいないが、エール・フランスのパリシャルル・ドゴールから東京羽田の場合、東ヨーロッパを通り、黒海、カザフスタン、中国、韓国、日本という流れのはずだ。

 

そこで、時間と気流の具合でどの辺を通っているか予想してみた。すると、黒海の少し前からガタガタ揺れ始め、カザフスタンでかなりの大揺れ。一度穏やかになった後、中国の西部でまたガタガタ。さらに韓国の済州島あたりで揺れた後、日本近辺はずっと穏やかだった。雪だったというのに――。

 

果たして、そんなところを通っていたかはどうかはわからないが、暇つぶしの予想でした。(笑)

 

いずれにしても、飛行機は無事に到着し、夫も予定通り迎えに来てくれた。20時過ぎていたので、羽田空港の和食レストラン「百膳」でいっしょに夕食を食べてからタクシーで帰宅した。

 

 

 

 

 

 

東京都心の雪は8センチだったそうで、大雪だ。まだ家の周りは雪がだいぶ残っているので、今日は除雪しなければ! 

 

(あっ、私肋骨3ヶ所骨折してたっけ。)(笑)