杭州詩祭旅行② ~巨大アトリエと中国式マッサージと中国料理の数々~ | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

ブログの説明を入力します。

12月30日(土)の朝、巨大なアトリエで目が覚めた。29日の前夜祭の後、夫と私は最近作られたと思われるおしゃれなエリア「天目里」のほぼ中心にある、外国人アーティストをもてなすアトリエ棟に案内されたのだった。

 

前夜、スタッフがコンクリート打ちっぱなしの建物の4階のドアを開けると、最初に60畳ほどの空間が目に飛び込んで来た。

 

 

 

 

 

 

(えっ、ここは何?)

 

スタッフが次々に電気をつけると、ベッドルームやダイニングルームが出現。美術家などのアーティストが、制作のため長期滞在するアトリエだとわかった。

 

 

 

 

 

 

 

本当は、「わ~、すごい!」などと喜ぶべきだったのかもしれない。(笑)でも、まさか詩人の夫にこうした空間を提供していただけるなどとは予想もしていなかったので、普通にお礼を言っただけでスタッフと別れた。

 

さて、30日のこの広すぎる部屋での朝食時、スタッフが翻訳アプリを駆使して私たちに伝えたのは次のようなことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「野村先生も奥様も、到着されたばかりでお疲れだと思うので、中国式マッサージを予約しておきました。11時にお迎えに来ます。」

 

(マッサージ? 頼んでいないよ!)

 

でも、中国のお正月時期にわざわざ予約していただいたものを急に断るなんて、できないだろう。夫と私は覚悟を決めて、アトリエ近くの高級エステに行くことにした。

 

スタッフの方はかなりせっかちのようで、1時間も早く10時に迎えに来てしまった。しかも、彼女の口癖は「レッツゴー!」だった。(笑)急に時間を早めるのは難しいと伝え、いったんは帰っていただいた。

 

11時から超豪華ルームでの60分の施術。待合室で薬草ドリンクなどをいただいた。高級エステの店長の方は英語が話せたので、「素晴らしい施術でした。満足しています」とお伝えして店を出た。

 

 

 

 

 

 

でも、まだここで終わらなかった。スタッフが「これから先生たちをランチにお連れします」と案内してくださったのだ。お店の名前は「碧桃」。中国語の読み方はわからないが、入口には英語で「green peach」と書かれていた。

 

紙のメニューがないので、スタッフがQRコードを読み取って注文してくれることになった。昼からそんなにたくさん食べられないので、鶏のローストとスープとライスをお願いしたところ、「それじゃ、量が少な過ぎます」とスタッフに翻訳アプリを通して言われ、どんどん追加注文されてしまった。結局、スタッフと3人で昼から豪華な中国料理となった。

 

メニュー名はほぼ不明だが、30日の「碧桃」でのランチは以下のような感じ。夫はビール、私は胡桃ドリンクでいただいた。

 

海老サラダ。中国野菜が色鮮やかで、しかもヘルシー。

 

 

 

 

 

小籠包。専門店というわけではないのに、本場のものはすべてが違う。

 

 

 

 

 

白身の魚が入った巨大なスープ。中に入っている麺のコシが強く、ものすごくおいしい。

 

 

 

 

 

海老の唐揚げ。スパイシーな衣がついて美味。これは相当気に入った。

 

 

 

 

 

鶏のロースト。おいしいが、もうすでにおなかいっぱい。やはり、これだけでよかったかも。(笑)

 

 

 

 

 

飽食後に部屋で1時間ほど休んだ。写真はアトリエ棟の外観。午後は詩祭の会場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

会場は「天目里」地区に三ヶ所あり、まずは本やグッズのマーケットとステージのある会場へ向かった。入ってすぐの場所で、前夜上海虹橋空港から私の荷物を持って運んでくださったヒョウさんが、ご自分の本などを販売していらした。そして、夫に本を一冊プレゼントしてくださった。

 

(ありがとうございます!)

 

マーケット内を歩いていると、主催者の天水さんや田原さんとお会いしたので、カフェに場所を移し翌日のトークの打合せをした。北京からみえたという女性の作家/プロデューサーの方(すみません。お名前不明です)もいらしたので、ごいっしょに写真撮影。

 

 

 

 

 

また、メディアアートやAIアートの展覧会場をいっしょに観たりした。展覧会場では、夫も私もいくつか気に入った作品があった。

 

 

 

 

 

田原さんは、波打ち際で上半身裸で波に流され続けるパフォーマンスをする髪の長い女性のビデオ作品に釘付けとなり、「もがいても、もがいてもどうにもならない今の中国人の感情を代弁している作品」と解説してくださった。「平和ボケしている日本人にはわからないでしょうけど」とも付け加えた。耳が痛い。

 

私は、AIアートのコーナーで見た黒い水、白い水の上にある振り子が少しずつ水をはじいて飛ばし、お互いにまじりあっていく作品に興味を持った。

 

 

 

 

 

その後みなさんと別れ、コンビニで買物をすることにした。エリア内の「ファミリーマート」へ。おでんや日本のスナックも置かれていたが、とりあえずビールと中国スナック菓子を購入。機械で自動精算を始めたが、中国語のみのため、最後の支払いのところでよくわからなくなってしまった。結局、有人レジに向かった。

 

 

 

 

 

30日には夫の出番はなかったので、夕飯も他のみなさんと一緒ではなく、プライベートな食事となった。スタッフが選んでくださったのは、好物のラムも食べられるお店「湘緋 錦」だった。ランチの時の教訓もあるので、ここではあまり頼まれ過ぎないように、スタッフのスマホでQRコードを読み取り、自分たちで注文した。でも、やはり炒飯を追加注文されてしまった。(笑)

 

 

 

 

 

 

スタッフが帰ったので夫と二人の夕食となった。なので、一応記念撮影。

 

 

 

 

 

豆苗炒め。日本と違いスープ状態で出てきた。豆苗もスープも、やさしくてとてもいい味。

 

 

 

 

 

炒飯。濃い色合いだが薄味でおいしい。

 

 

 

 

 

そしてメインディッシュの紅焼羊肉。でも、レストランスタッフが火をつけ忘れて行ってしまったため、「火をつけてください」と言わなければならなかった。そこで、ウクライナ語の時に使っていた「ポケトーク」を、中国語に変更して使用することにした。すると、翻訳アプリよりはるかに性能がよく、すぐに通じた! 味は最高だった。

 

 

 

 

 

こうして、中国式極上マッサージに始まった30日は、「天目里」地区内の施設を満喫することができた。夫はヒョウさんにいただいた本を読みながら、部屋で少しゆったり。

 

 

 

 

 

 

さて、大晦日はいよいよ夫の出番だ。(その3へ続く。)