森山みえフラメンコ舞踊団公演『LOS TUDOR』鑑賞 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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毎日バタバタ過ごしているためもう5日も前のことになってしまったが、森山みえさんにお招きいただき、10月26日(水)に舞踊団公演『LOS TUDOR~チューダー・ローズたちの叶わなかった恋の行方~』にうかがった。

 

 

 

 

 

 

26日は、午前中から出版記念公演『アンダルシア夢ututu ~南に着くと、そこにはフラメンコがあった~』のリハーサルがあった。メンバーは小谷野宏司さん、出水宏輝さん、小松美保さん、徳永康次郎さん、北岸麻生さんと私の6人で、小谷野さんのソロ、出水さんと私のパレハ、フィナーレなどを合わせた。その後、出水さん以外のメンバーでランチを食べ、いくつかの用事を片付けてから水天宮前の日本橋劇場に向かった。すでにご紹介済の写真だが、隣の席が出水さんと永田健さんだったため、後ろの席にいらした西田昌市さんに写真を撮っていただいた。

 

 

 

 

 

さて、『LOS TUDOR~チューダー・ローズたちの叶わなかった恋の行方~』は、森山みえさん作・演出の創作フラメンコ公演だ。以下、出演者とプログラム順。

 

出演:

エリザベス1世…森山みえ(バイレ)

ロバート・ダドリー…三枝雄輔(カンテ・バイレ)

ヘンリー8世…神睦高(俳優・コンテンポラリーダンサー)

山本海(バイレ)

ドミンゴ(バイレ)

森山みえフラメンコ舞踊団(バイレ)

Wakana Doy (声優)

マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)

エミリオ・マジャ(ギター)

橋本容昌(パーカッション)

野口杏梨(ピアノ)

 

プログラム:

●アレグリアス(オープニング)

●アストゥリアス

●ソロンゴ

●ファルーカ

●ガロティン

●ティエント

●セラーナ

●カルタヘネーラとタラント

●ソレア・ポル・ブレリア

●シギリージャ

●ペテネーラ

●ソレア

 

舞台は16世紀のイングランド。イングランド史上最も悪名高い国王ヘンリー8世とその6人の妻や子供たち――森山さんはヘンリー8世の2番目の妻アン・プーリンの娘、エリザベス1世役だった――、そしてそれを取り巻く人々による人間模様が描かれていた。

 

オープニングの「アレグリアス」は、板付きの森山さんのポーズから始まり、その後舞踊団メンバーたちも加わる華やかな幕開けだった。このシーンの後は、シーンごとにナレーションが入り、11のシーンが休憩なしで続いた。また、俳優でコンテンポラリーダンサーの神睦高さんは、セリフ入りの演技と踊りを熱演された。フラメンコを初めてご覧になる方にもわかりやすい演出だった。

 

今回目を見張ったのは、舞踊団のみなさんの頑張りだった。メアリー・スチュアート(富松真佑子さん)、アン・プーリン(冨田英子さん)、メアリー1世(永井祐里さん)、キャサリン・オブ・アラゴン(吉平梓さん)、ジェーン・シーモア(小林圭子さん)など、それぞれがしっかりとご自分の役柄になりきって踊っていらしたことが素晴らしい。前回の公演からのお一人ずつの成長がまばゆく感じられた。

 

個人的には、シーン8の反逆罪でロンドン塔に投獄されたエリザベス1世(森山みえさん)と同じくロンドン塔に投獄されていたロバート・ダドリー(三枝雄輔さん)の「カルタヘネーラとタラント」による悲恋のシーンが好きだった。できれば、このシーンをもっと膨らませていただいた作品も拝見したいと思う。

 

素晴らしいミュージシャンに支えられた公演『LOS TUDOR~チューダー・ローズたちの叶わなかった恋の行方~』。みなさま、本当にお疲れさまでした! 森山さん、今後ますますのご活躍を楽しみにしています。