それは今から100年も前のこと
旧家の離れに封じられていた物の怪の少女小夜
その小夜に恋をしたのは不治の病の青年
青年は小夜の封印を解いて自分も人間であることをやめた
灰色学士となった青年は小夜と一緒に黄昏森に逃げ込んだ
それからずっとふたりは一緒
バンパイアの少年、エドガーは人間の少年アランに言った。
きみもおいでよ ひとりではさみしすぎる
そうしてアランはバンパイアになって、ふたりは止まった時を旅する。
萩尾望都の漫画、「ポーの一族」のワンシーン。
僕はこのシーンがとても好きだ。
きみもおいでよ ひとりではさみしすぎる
この言葉がとても好きだ。
この言葉を先に言ったのは、僕だったか、それとも奥さんだったか、
どうもよくおぼえていないのだけれど、
もしかすると言ってすらいなかったのかもしれないけれど、
あれからずいぶん時が過ぎたけれど、
あれからあんまり変わっていないような気もする。
今年初めてのウグイスの声を聴きました。
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