春の宵になれば
街明かりも暖かくなって
森の精も浮かれて街にやってきます
(画像と本文は直接の関係はありません)
連れ合いの癌の放射線治療が始まった。病院への送迎と仕事の両立は想像した通り過酷で、それに加えて他の用事も重なり、状況は厳しいものがあるが、肝心はどれだけ力を抜けるかだと思う。人間というものは、普段、自覚はなくても、結構余計な力を使っているものかもしれない。とにかく3月末まで、なんとか乗り切れればと思う。
2月18日(日)は連れ合いや娘と茨城県竜ケ崎市の牛久沼水辺公園に行った。ここは冬の渡り鳥が集まる場所として知られている。野鳥に興味を持った娘が、水鳥を観察したいといって双眼鏡を買った。
双眼鏡を覗くまでもなく公園の欄干にはカモメ、その手前にはカモたちがまったりとしていた。それでも双眼鏡で見ると、すぐ目の前に鳥がいるみたいで、とても面白い。
ガチョウはとてもフレンドリーで、エサをねだって寄ってくる。直接手で餌をあげることができる。
コブハクチョウは定住の白鳥。ガチョウほど慣れてはいないが、人を怖れている様子はない。
カモメはさすがに人には寄ってこないが、パン切れを空中に放ると、上手に空中でキャッチする。これは偶然撮れた写真。連写はできないので、ワンチャンスを狙った。
霞ヶ浦に比べればはるかに小さいが、牛久沼もなかなか大きな湖だ。娘が野鳥に興味を持っているので、水鳥や野鳥を見られる公園をいろいろ探している。
3月3日(日)、週明けから連れ合いの癌の放射線治療が始まり、おそらく当分はバイクで出かけることはできなくなるので、バイクツーリングがてら茨城県桜川市の大日山山頂の古墳に。
大日山近くの公共施設の駐車場に排気量110ccの小型自動二輪、スーパーカブ110プロを停めて、歩きで大日山に向かう。
標高わずか85mの丘陵の大日山。丘陵の頂上部に古墳があるという。
大日山の中腹にある青木神社の鳥居。ここから長い参道が続く。
やがて青木神社の社殿が見えてきた。小さな神社だが、参道や石段は趣がある。青木神社の裏手から大日山の頂上に続く小径がある。標高100mもない丘陵なので難なく登れる。
丘陵とはいえ、山頂の古墳とははじめてきく。墳丘は崩れていて、石室がむき出しとなっているが、古墳時代の遺構がこの状態で残っていることに驚かされる。
石室を覗いてみる。奥の石板に不思議な文様が描かれているが、後世の人が置いたものかもしれない。それでも文様が気にかかる。石室の近くに小さな石祠があり、古代人の遺構を後世の人が信仰の対象にしたことも考えられる。
大日山から青木神社に降りる。神社裏手の石祠群。これも奇妙な光景だ。丘陵の森、神社、古墳、日常から離れた世界にいるような気がする。
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