魔女のアンのひとりごと | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

わたしが歳をとらないということに気づいたのはもう百年も前のこと。

自分の姿が変わらないということは大変なことなの。

まわりが変わっていくのに自分だけが変わらない。

それはまわりから見れば化け物よね。

だからわたしは怪しまれる前に何度も何度も引っ越しをしたわ。

いくつもの街をめぐって、たくさんのお別れをして。

いつも悲しい気持ちで友達の前から姿を消すの。

その間にわたしは魔女の弟子入りをして魔女になった。

わたしはいったいどれくらい生きるのかしらね。

ふたつの大きな戦争があって、知った人も大勢死んだ。

いくつもの国や街をめぐって、たどりついたのが黄昏森。

やっとひとところで落ち着けると思ったの。

だって、みんなわたしと同じようだから。

それでもたまに街に出るのは楽しいことね。

今夜はハロウィンだから魔女の格好のまま出てきたわ。

クーさんには魔法のシールドをかけておいたから、心配ないわ。

その辺のカフェでコーヒーでも飲みましょう。

クーさんは果物のお菓子がいいかしらね。

 

 

 

 

 SF作家のレイ・ブラッドベリの短編小説が好きで、よく読んでいました。ブラッドベリは怪奇小説も書いていて、ハロウィンを題材にしたものもあります。それで、今のようにハロウィンで街が盛り上がるずっと以前から、ハロウィンは親しいものでした。魔女や妖精が好きで、あと日本の物の怪も好きです。僕にとってハロウィンは目に見えない気配のようなものを感じて、あれこれ想いをめぐらす、そんな夜でしょうか。いえ、年がら年中そうなのかもしれませんが。

 

 

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