黒のゴーストさんとお化け蝙蝠さんは久しぶりに街に出てみました。
黒のゴーストさんは異国から流れ着いて、
いつの間にか黄昏森に住むようになりました。
「俺は街育ちだが、静かな森の中もいいもんだ。」
そうして黄昏森に居ついてしまいました。
お化け蝙蝠さんは黄昏森で生まれて、ずっと黄昏森に住んでいます。
ふたりはどうしてか気が合って、時々こうして街に出ます。
ですが別に街の盛り場に遊びに行くわけではありません。
街にはビルに挟まれた小さなお社があって、
そこには今もお狐様が神様として住まわれているのです。
街とはいえ、今もお祀りをする人々がいるので、
お狐様はお社を留守にするわけにはいきません。
式神を方々に送ることはあっても、
ご本人はいつもお社におられるのです。
それで時々、里からも離れた森の精霊や物の怪がお狐様を訪ねるのです。
お狐様はたいそうな知恵者で、そのお話はとても面白いのです。
今日はどんなお話が聞けるのかふたりはとても楽しみです。
どんなお方かというと、こんなお方です。
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