現実から異世界に逃げたい時もある | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 僕が育った東京近郊には、まだ武蔵野の面影を残したところがあり、神社の裏手の沢地には湧水があり、水の神を祀る祠があった。子供の頃、一人で祠のある沢地の木立のなかにいると、何かの気配を感じて、手を伸ばせば、別の世界に行けるような気がした。

 

 テレビの画面の向こうからも、ネットの向こうからも、苦痛の声が聴こえてくる。なんだって僕らはこんな世界にいるのだろう。人は苦しむために生まれてきたのではないだろうに。僕の娘だってそうだ。どうにもならないのなら、別の世界にいってしまいたくなる。現世が苦しいのなら、異世界で幸せになれないだろうか。もし僕が力のある魔導士なら、異世界の門を開けて、みんなを現世から別な世界に行けるようにしたい。

 

 でも、そんなのは妄想だよね。みんなこの世界で生きていくことしかできない。僕もこの世界で生きていく。でも、祠の前で、確かに僕は何かの気配を感じていた。それは今も忘れていない。それは今も僕を支えている。この世界に本当ではないことがあると教えてくれる。

 

 僕に何ができるかな。ひきこもっている娘と考えていこう。

 

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