テレビで車上生活者のドキュメンタリー番組を見た。
住処を失くして、居場所は残った車だけ。
とりあえず雨風は避けられる。
派遣切りにあった人。
住宅ローンが払えなくて家を追われた人。
家族も仕事もなくして希望を失くした人。
車上生活者になる理由は星の数だけある。
道の駅の駐車場を転々と移動する。
同じ場所にはいられない。
逃亡者のように漂流する。
お金が尽きて、食べ物もガソリンも買えなくなったらアウトだ。
いろいろな理由で生活保護には背を向ける。
というか背を向けざるおえないわけがある。
道の駅を転々としながら、やがて命を落としていく。
旅路の果ては野垂れ死にだ。
誰か彼らを助けて欲しいと思う僕と言えば、
こんなことはあってはならないと思う僕は、
暖かな居間で、次のボーナスでパソコンを買い換えようと考えている。
とんだ茶番だ。僕は嘘つきで、偽善者だ。
大嫌いだよ、こんな奴。こんな僕。
それでも正義の味方の登場を夢見るよ。
もし僕が正義の味方になれるのなら、
あんな哀しい人たちが助かるなら、
きれいごとだけの嘘つきでも偽善者にでもなる。
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