黄昏時の給食  夜間定時制高校生の夕食 | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 定時制高校は夕方5時の給食で始まる。5時になると登校した生徒たちが食堂に集まってきて、厨房の配膳台で給食のおばちゃんたちが作った夕食をトレーに乗せて、思い思いにテーブル席につく。席は決まっていない。好きなところで夕食を食べる。一人で黙々と食べる者、仲の良い者同士で食べる者、先生と話をしながら食べるもの。先生たちも食堂で給食を食べる。未成年の生徒の保護者も給食体験に招待されることがあって、僕も何回か行ったことがある。確かにここは学校なのだが、どこか場末のカフェテリアのようだった。何の一体感もなく、ばらばらな感じで、それぞれが思い思いの時を過ごし、その後の4時限の授業を受ける。このばらばら感、統一性のなさ、これが定時制高校の雰囲気のように思えた。

 年齢もばらばらなら、入学する経緯もばらばら。いろいろと事情をかかえている生徒も多く。というよりもみんなそれぞれに訳アリだ。あまりにもそれぞれが違っていて、それをひとくくりにすることなどできはしない。生徒も先生もそれをよくわかっている。なんだか人間交差点のようだ。ただ人が出会い、そしてすれ違っていくところ。不思議と風通しがいい。息苦しさがない。そんな空気感が息子に馴染んだのかもしれない。

 給食の5時で学校が始まるのだが、4時から1時間の間は学業不振の生徒のために個別補修の時間になっている。なかには算数レベルもわからない生徒がいて、質問すれば丁寧に教えてもらえる。自分が求めれば応えてくれる。そんなところでもある。

 

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