幸せのカタチ | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 そういえば、「天気の子」をまだ見に行っていない。連休中に行こうと思っていながら、体調がいまひとつなので見送ってしまった。「君の名は」も良かったから、見てみたいと思っている。評判も上々のようだ。

 でも、新海誠の作品は「秒速5センチメートル」が一番好きだ。それで、いつも思ってしまう。主人公の遠野貴樹はその後どう生きていくのかと。仕事も辞め、幼馴染の明里とはついにすれ違い、独り雪の街を彷徨う貴樹の姿が目に焼き付いている。あるはずもないもの、いるはずもない人(現実の明里はもう貴樹にとってもう明里ではない)を探しながら生きていくのか。たぶん貴樹は幸せにはならないだろう。それでも、映画の中の濃密な時間の流れが、貴樹はあれでいいのだと思わせる。たとえ彼が不遇な人生を送るとしても。

 幸せというものが、時々よくわからなくなる。宮沢賢治は不遇な人生を送ったけれども、賢治が不幸だったとは思えない。幸せのカタチはたぶんひとりひとり違うのだろう。何が幸せなんて言えないけれど、少なくとも、誰かをうらやむ心からは生まれないだろう。

 

ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると励みになります。


人形・ぬいぐるみランキング