車を運転していると、すぐ前に走っている車に注意を注ぐことになる。高速道や郊外の一本道では、時々挙動不審な車の後ろに着くことがある。
その車のほとんどはまっすぐに走らずゆっくりと蛇行し、コースを外れそうになると慌てて戻ることを繰り返したり、何事もないのに急にスピードを緩めたり上げたりすることが多い。
少し前まではこのような車にまれに行き当たり、居眠り運転だろうと追い越したり車間距離を取ったりしたものである。
ところが最近、このような挙動不審な車を街中でも見るようになった。そして、ほとんどが携帯電話を掛けながら運転している車である。高速や郊外の空いた道ならともかく街中の道路で寝るような運転手が多くいる訳はない。
携帯電話で話しながら運転すると会話に注意が行き、前方を見ているようで見ていない状態になる。要は酔っぱらって注意力、判断力を落として運転しているのと同じである。
一方、最近スマホを持つ人が増えて、歩きながらスマホの画面に見入っている人が爆発的に増えた。見ているようで見ていない携帯電話をしながらの運転が酔っ払い運転と同じように危険なら、まったく前を見ずにスマホを見ながら歩くことはどれほど危険なのだろう。
歩きスマホをしている人に尋ねたい。時たま前を見てる?ただ人にぶつかるだけ?個人の自由?
昨日、盲目の高校生が蹴られた事件があった。一説には歩きスマホの人がぶつかったことが原因ではないかと言われている。このような方にぶつかった場合もただ人にぶつかるだけと言えるだろうか。
混雑している階段で降りるスピードを急に落とす人がいる。大抵はスマホを見ている。私が後ろからぶつかって階段を落ちても、ただぶつかっただけと許してくれるのだろうか?
駅では、「歩きスマホをやめましょう」とのアナウンスが流れるようになった。その次は法律で規制するのか。そうなる前に、
人の迷惑を顧みず、己のやりたいことをやり続けることはやめたほうがよい。