＃２のコントですが、独立しているので、
＃１を読んでいなくても楽しめます。
ちなみに、＃１はこちら！
二本松
「はい。では昨日の授業のおさらいです。
では、秋山。」
秋山
「はい。」
二本松
「円周率言ってみて。」
秋山
「・・・はい？」
二本松
「円周率。
昨日やったでしょ？」
秋山
「円周率・・・。」
二本松
「そう。」
秋山
「えーと・・・。」
二本松
「わかる桁数まででいいから。」
秋山
「では・・・。」
二本松
「うん。」
秋山
「５．３６２９・・・」
二本松
「ごめんごめんごめん。
違う違う違う。全く違う。
全然違う数字がスラスラ出てきてびっくりした。
えーと・・・、霧島。」
霧島
「はい。」
二本松
「円周率。」
霧島
「７．４２３６・・・」
二本松
「あーあーあー、待って待って待って。
逆に聞くけど何の数字？
７の入りからもう違うから。
えーと、田淵。」
田淵
「はい。」
二本松
「円周率。」
田淵
「マイナス・・・。」
二本松
「はい、違う。
もう違う。
絶対違う。
えー・・・。
どうしよう・・・。」
（その日の職員室にて）
二本松
「いやー、参りましたよ。」
野田
「どうしました？」
二本松
「円周率。
クラスの誰も言えなくて。
全員に紙に書いて提出してもらったんですけど、
一番近くて３．９９５でした。」
野田
「円周率・・・？」
二本松
「円周率です。」
野田
「円周率・・・？」
二本松
「いや、円周率ですよ。」
野田
「・・・ん？」
二本松
「え、なんか怖くなってきた。
先生、円周率言ってみてください。」
野田
「８。」
二本松
「ジャスト？！」
野田
「おしい？」
二本松
「かすってもないです。
先生、円周率です。」
野田
「円周率・・・？」
二本松
「３．１４！」
野田
「３．１５！」
二本松
「なんで張り合ったんですか。
違います。
３．１４です。
３．１４１５９・・・って続くやつです。」
野田
「何ですか、その中途半端な数字。」
二本松
「いや中途半端なんです。
・・・え、怖い怖い怖い。」
川端
（通りかかる）
二本松
「あ、川端先生。
円周率言ってみてください。」
川端
「あー、諸説あるやつですか？」
二本松
「諸説ないです！
別の派閥聞いたことないです。」
川端
「円周率は元々水戸黄門が
旅先から持ち帰ったことが始まりと言われてますよね。」
二本松
「そんなエピソード聞いたことないです！
水戸黄門、円周率持ち帰って水戸で何する気だったんですか。」
野田
「川端先生、円周率知ってます？」
川端
「えーと、２２１．６２５・・・」
二本松
「違います違います違います！
今日聞いた中で一番大きい数字です。」
川端
「やった！」
野田・川端
（ハイタッチ）
二本松
「（パソコンを開いて）怖くなってきた。
え、だって円周率だよ？
『円周率』・・・検索！」
クリック音
「カチッ！」
二本松
「何でヒット数０件なんだよ！
全くヒットしないってことある？！」
野田
「何をそんなに慌ててるんですか？！」
二本松
「だって円周率ですよ？！」
川端
「慌てる意味がわからない。」
二本松
「円の面積求める時どうするんですか？」
野田
「円の面積求めてどうするんですか？」
二本松
「うまく言い返せないのがくやしい！」
野田
「すごい慌ててる。」
川端
「大人がこんなに慌ててるの、久々に見ました。」
二本松
「え、消えたの？！
この世から円周率の概念消えたの？！」
野田
「すごい慌てっぷり。」
川端
「これが『アタフタ』か。」
二本松
「どうなるの？！
円周率ものすごい桁数言えることだけがアイデンティティの人はどうなるの？！」
野田
「えーと・・・慌ててるところ悪いんだけど・・・。」
二本松
「はい？」
野田
「・・・そもそも『円』って何？」
二本松
「そこから？！
円周率の概念じゃなく、円の概念が消えた？
丸だよ丸！」
野田・川端
「・・・ま・・・る？」
二本松
「ウソでしょ？！
円周率に特別に愛着があった訳じゃないけど、
存在が消えた途端ものすごく怖くなってきた！
地球大丈夫？まだ回っていける？」
野田・川端
「・・・ち・・・きゅー？」
二本松
「（耳を塞ぎながら）怖い怖い怖い怖い！！」
このブログの最初のコント『円周率』。
実に１１年半ぶりの＃２です。
そして、『アタフタ』に帰着するという・・・。
なんとも中途半端なタイミングで・・・。
【コント】Bar
【お題コント】信長と秀吉
【コント】ＵＦＯ
【コント】黄門さまのおさばき＃４
【コント】日米修好通商条約
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