君塚
（布団に入り横になっている）
坂本
（隣で布団に入り横になっている）
君塚
「（横になったまま）なぁ。なぁ。
もう寝た？」
坂本
「・・・。」
君塚
「寝た？
まだ起きてる？」
坂本
「・・・。」
君塚
「なぁ、まだ起きてるだろ？
夜通し喋ろうぜ！」
坂本
「・・・。」
君塚
「なんか興奮するな、修学旅行の夜って！」
坂本
「・・・。」
君塚
「なぁ。なぁ。
起きてんだろ？喋ろうよ！」
坂本
「・・・。」
君塚
「（坂本の体を揺すりながら）なぁ！なぁ！なぁ！なぁ！」
坂本
「（起き上がる）なんですか、うるさいなぁ！」
君塚
「徹夜しようぜ！」
坂本
「徹夜？」
君塚
「そう！修学旅行の夜といえば徹夜だろ？」
坂本
「ふぅ・・・。」
君塚
（ワクワクしている）
坂本
「・・・校長先生。」
君塚
「何っ？」
坂本
「・・・寝てください（再び布団に横になる）。」
君塚
「なぁ！徹夜しようって！
せっかくの修学旅行の夜だぞ！
テンション上がるだろ？」
坂本
「（起き上がる）何でそのテンションになれるんですか。
生徒ならまだしも、校長先生がそのテンションっておかしくないですか？」
君塚
「興奮するじゃん！
修学旅行の夜って！」
坂本
「・・・何回も同行してますよね。」
君塚
「もう３０回くらい。」
坂本
「・・・興奮するんですか？」
君塚
「うん。毎回！」
坂本
「・・・だから部屋割りの時、
みんな校長先生と同じ部屋を嫌がったのか。」
君塚
「あ、トランプやろ！
トランプ！」
坂本
「やりません。」
君塚
「やろうよ！」
坂本
「やりません。」
君塚
「『２人で交互にトランプ投げて先にきゅうりを切った方が勝ち』ゲームやろ！」
坂本
「やりたいことが想像の斜め上行ってた！」
君塚
「やろうよ。」
坂本
「やりません！
修学旅行引率の教師が
深夜に固定したきゅうりにトランプ投げ合うってどういう光景ですか！」
君塚
「毎回盛り上がるのに・・・。」
坂本
「毎回盛り上がってるんですか？！」
生徒の声
「（部屋の外から）先生ー。」
君塚
「あ、生徒来た生徒来た生徒来た！（布団に潜り込む）」
生徒
「（少し扉を開けて部屋を覗く）・・・話し声がした気がしたけど。
・・・寝てるか。（自分の部屋に帰っていく）」
君塚
「（起き上がる）あっぶね！」
坂本
「（起き上がる）初めて聞きましたよ。
『生徒来た生徒来た』って。
『先生来た先生来た』ならまだしも。」
君塚
「よし！徹夜しよ！」
坂本
「もう寝てください。
引率で疲れてるんです。」
君塚
「喋ろうよー！」
坂本
「子供じゃないんですから。」
君塚
「ねー！」
坂本
「・・・今、おいくつですか？」
君塚
「永遠の１８・・・。」
坂本
（校長を平手打ち）
君塚
「っ！？」
坂本
「・・・寝てください（布団に入り横になる）。」
君塚
「ちぇー・・・（電気を消す）。」
（３０分後）
物音
「ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・。」
坂本
「・・・ん？
校長先生、何かしてます？」
君塚
「ぷっ・・・！
ぷぷっ・・・！
何も・・・。」
坂本
「んん？（電気をつける）」
君塚
（マジックペンを持って坂本の前に座っている）
坂本
「何してるんですか！」
君塚
「まだ何もしてない！」
坂本
「これから何かするつもりだったんですか！」
君塚
「寝てるかなぁと思って・・・。」
坂本
「まぶたに目を描くつもりだったですね？」
君塚
「あと左目だけ・・・。」
坂本
「右目はもう描いたんですか！」
君塚
「あと左目の黒目を入れたら完成だから。
それだけやらせて。」
坂本
「起きてなお同意の上でイタズラするってどういうことですか！」
君塚
「あ。わたし、今度の教育委員会の委員長に立候補するんだけど。」
坂本
「・・・突然なんですか？」
君塚
「委員長に当選したら、左目の黒目入れさせて。」
坂本
「わたしをだるま扱いしないでください！」
君塚
「委員長の選出、再来週だからそれまで消さないで。」
坂本
「半月近くイタズラ書きされたままでいろってか！」
修学旅行の夜、みなさんはどう過ごしましたか？
僕は割と早く寝たい派でした。
さて、2023年5月6日で当ブログ11周年を迎えました。
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【コント】ＵＦＯ
【コント】伝書鳩の歴史
【コント】白ヤギさんと黒ヤギさん
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