変えれないものを変えようとする、選択権のないものを選ぼうとする・・・ゆえに悩みになる。 | 古民家の雑貨屋 アート工房 風 ふうさんの手しごと日和

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古民家の雑貨屋さん『アート工房 風』です。
岡山県の和気町で雑貨屋&クラフト工房をしています。
古民家をリノべして、沢山の雑貨を展示販売できるSHOPにしました。
隠れ家的な工房の日々の暮らし、ちょこっとのぞいて見てくださいな。

人様から様々な悩みを持ち込まれることが多い。

 

弁護士でも精神科医でも、相談員でもないし、

カウンセラーでもセラピストでもない。

 

悩み相談・・・それは私にとっては完全なボランティア。

 

だから、できれば人様の悩み相談なんて時間は取らずに、

制作に使いたい!というのが本音なのだけれど、

どうしたわけか、よそでは答えが見つからないという人と

巡り合うことが多い。

 

当然、うちへ流れ着くころには精神的にボロボロ

だったり、死の淵に立っていたりする。

 

たまたま友人に誘われて立ち寄ったお客様が

重たい悩みを抱えていたり・・・

 

偶然再会した友人が、自殺も考えるほど

思いつめていたり・・・。

 

長いこと引きこもっていた人とその家族が

霊感商法にひっかかって家庭崩壊寸前だったり・・・

 

「あなたに出会わなかったら、今も暗闇の中でした。」

 

「あなたに再会しなかったら、今・・・生きてないと思う」

 

「あなたのおかげで、少なくとも二人の命は救われました。

 ありがとうございます。あの時の一言が無ければ、

 家族を失うところでした。」

 

そんなことを言われる。

 

自慢でも何でもない、ただ、人として

当たり前のことをしただけ・・・。

 

そこでおごるようでは、人としていかがなものか・・・。

 

ゆえに

「善行は行うが、善人は目指さず!」

これを心がけている。

 

誰かを救えた!というおごりによって、

カルトやスピリチュアルビジネスの教祖は誕生してしまう。

 

そこをよく肝に据えておかなければ

人は簡単に道を踏み外す。

 

私はあくまでも、一個人として

真摯に悩みに耳を傾けるという姿勢でい続けたいと思う。

 

深く人様の人生にかかわるし、個別に様々な状態なので

マニュアルみたいなものをもって、パパっと解決!

などと言うわけにはいかない。

 

じっくりと、何度も話を聞くしか方法はない。

 

ゆえに、こうした悩み解決の方法を

出版物にしたり、講演会で話したりという

お誘いもご辞退している。

 

発達障害の子育てに悩むお母さんたちのために

講演をしてほしい・・・

 

DV被害者の救済のために協力してほしい・・・

 

起業したい若者たちのために講座を開いたら?・・・

 

それは本当に私の仕事だろうか?

それは仕事にすべきことだろうか?

 

ましてや、お金を頂いてするべきことだろうか?

 

答えはNo!である。

私はそれを望んでいない。

 

だから、あくまでもご縁のあった方の、

偶然にそんな話題になった悩みに応じているだけ・・・。

 

かといって誰でも彼でも、悩み相談に応じていたら

本当に自分の足元の仕事時間を喰われてしまうので、

感違いな悩み相談や、単なる愚痴はお断りしている。

 

本当に「ここが最後の砦」ならそれは人として

お断りできないのではないか?

 

ゆえに相談に乗っているだけの事・・・。

 

 

人の悩みの根底にあるものの一つ

『変えられないものを変えようとしている』

『選択権の無いものを選ぼうとしている』

いうことがある・・・

 

夫が変わってくれない!

子供たちが変わらない!

 

職場の人間関係がイヤ!

学校が嫌い!友達が嫌い!

 

変えられない人を変えようとし

変えられない世の中を変えようとする。

 

選択肢の無い人間関係で人選しようとし、

選択できる要素のほうを選ぼうとしない。

 

悩みの根底にあるのはそうしたこと。

 

相手は変わらない!あなたが変わらなければ!

 

そういうと、大半の人は自分の性格を無理くりに

矯正しようとして挫折する。

(もっと、もっとと努力する、勤勉な日本人に

 ありがちな自分の追い詰め方・・・)

 

残りの人は、「これ以上自分にどんな努力を

しろって言うんですか!もうさんざん、やってきました!」

と逆切れし、泣き崩れる。

 

相手の性格(本質)も自分の性格(本質)も

変えようとして変わるものじゃない。

 

努力だ!根性だ!忍耐だ!で

どうにか出来るものじゃない・・・。

 

変えられるのは、

相手に伝える方法だけ

 

相手へのコマンドの出し方を変える!

相手へのアプローチの方法を変える!

 

それには、自分と相手の性格を

理解することが必要になってくる。

 

つまり、お互いの違いを受け入れることが

必要になってくる。

 

ただそれだけで、

劇的に関係は変わるのに・・・。

 

変えられる方(伝え方)のほうを変える努力を

しないで、変えられないもの(性格・本質)

変えようとするから悩みになる。

 

選べない人間関係をどうにかしようとせず、

選べる友達や恋人、配偶者、仲間を変えたらいいだけ。

 

職場や学校、ご近所など・・・自分に選択権の無い

人間関係をどうにかしようとするから、排除になったり

排除されたりする。

 

そうではなくて、選べる方の人間関係を変えてみる。

 

そうすれば、周囲の雑多なことが気にならないくらい

自分の周囲が充実してくる。

 

変えられないものを変えようとするから、疲弊する。

選択権の無いものに立ち向かうから、衝突する。

 

変えられるのもは何か?

選べるものは何か?

 

それを見つけて変えるだけで

人生はずいぶんと好転する。

 

『動いてくれない!』

『理解してくれない!』

『言ってくれない!』

『愛してくれない!』

 

くれない、くれないの『くれない族』になるから

余計に人が遠ざかっていく。

 

変えようがないものを変えようとせず、

選択権の無いものを選ぼうとしない。

 

それだけでも頭に入れておけば

人間関係の悩みは半減すると思われる。