こんばんは。あちらこちらで赤や緑のイルミネーションが瞬いて街の様相もクリスマス一色になってきました。この一大イベントが終われば年の瀬もおしつまって慌しさが急加速。この歳になると浮かれ気分より、何とか無事今年を終えて良いお正月を迎えられればいいなぁ・・・と願うばかりです。


 さて最近は、仕事に対するスキルアップと復習の意味も兼ねて外来生物の勉強をしています。「外来生物」とは一般的にもともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことで、日本では最近ニュースなどでよく取り上げられている南米原産の「ヒアリ」や北・中米原産「カミツキガメ」、私たちの仕事関連でいえば北米原産「アライグマ」などがその分類に入ります。

 

 それらは現在の生態系を崩す恐れや人間や、農林水産業などに悪影響を及ぼすこともあるため日本では法律によって厳しく取り扱いが定められていて、特に「特定外来生物」に指定されると「いなくなるまでとことん駆除をしろ!」なんて諸悪の根源かのような扱いを受けていますが、そもそも人為的に日本にやってきたものがほとんどなので、罪の無い彼らにそんな仕打ちをするのは私的には少し可哀想な感じがします。

 

 近年、外来種に対してそんな考え方が多数派を占める中、一石を投じた書籍『外来種は本当に悪者か?』(著:フレッド・ピアス/出版:草思社)が結構面白い!

 

 

 これについてはアスワット顧問・渡辺茂樹が弊社ブログに書評を前編後編に分けて載せていますし、この本の内容も含め「外来生物」について渡辺先生と私、アスワット代表・福永と新春対談を久しぶりに企画していますのでその時に詳しく掲載する予定ですが、先ずはそのイントロとしてのこの本の話を今回少しご紹介しますね。

 

 インド洋にあるクリスマス島(オーストラリア領)に外来種のアシナガキアリ(西アフリカ原産)が確認されたのは今から100年程前。初めは細々と分布していましたが1990年代に爆発的に大繁殖し始めました。その原因はこの島の在来種で樹液を吸う昆虫たちの増加と関係があるらしいのですが、いずれせよ増加の一途をたどるアシナガキアリは自ら出す蟻酸(ギサン)を武器にクリスマス島で幅を利かせていたレッドランドクラブ(赤ガニ)2000万匹(総生息数の1/4)をも食べてしまったといいます。

 

 ここまでの話だけを聞くとあーやっぱり外来種は既存の生態系を乱す悪い奴らなんだぁ・・と思ってしまうのだけどその後の続きがあって、レッドランドクラブがいなくなった森では植物の種が盛んに発芽して下層植物の葉が茂る様になり、レッドランドクラブに食べられていたアフリカマイマイは生息数を増やしつつあるというのです。

 

 そしてこのエピソードの最後に著者:フレッド・ピアスは、「だが悪いのは本当にアシナガキアリなのだろうか。」という言葉で締めくくっています。

 

 下層植物の繁茂は森林生態系の健全化に重要な役割を担っていますから、見かたを変えればレッドランドクラブによって繁殖を妨げられていた森林の生物多様性がアシナガキアリのおかげで復活したともいえる・・・本当の悪者は誰か?、自然界のおける外来生物の本当の役割とは? 

 

 たまには普段、思いもしないような事を考えながらゆっくり過ごすクリスマスも良いかもしれませんね♪

 

 渡辺先生との新春対談ではこの本を中心に人と外来種、外来生物法のあり方など深く掘下げて議論したいと思いますので興味のある方はぜひお楽しみに!(そんな人、ほとんどいないと思いますが・・笑)。では今夜はこの辺で。良い聖夜をお過ごしください。

 

Merry Christmas

 

害獣防除専門業者アスワットのサイトです!
イメージ 1
 
にほんブログ村に参加しています!
クリックしていただければうれしいです♪

にほんブログ村 住まいブログ 害虫駆除・害獣駆除へ
にほんブログ村