元国税OB税理士・マルサの事件簿 -2ページ目

元国税OB税理士・マルサの事件簿

 元国税査察官(マルサ)のOB税理士です。
日常の出来事、税金に関する事件報道や人間模様、リアルと過去をリンクして思いを綴ります。
査察調査や税務調査でお困りの方遠慮なくご相談ください。

今年のGWは今日で終わりだ。

昨年10月にお休み宣言してから約半年間が過ぎた。

 

この間、仕事は順調に増えてきたので嬉しい限りだ。

税務調査対応を主体とした国税OB税理士なので国税当局の税務調査再開が仕事の増加に繋がっている。

 

局資料調査課や署特調事案への対応依頼、査察案件の相談も来ている。ありがたい。

国税当局も事務年度末に迎えて、調査事案は処理促進期間に入っていく頃だ。

 

それから例の彼女については全く音信不通であり、今後も関知はしない予定である。

 

何はともあれ、ロシアのウクライナ侵略の早期終結を望みたい。

おはようございます。

サボっています。

仕事も忙しく。他のSNSでの発信が多いです。

 

しばらくお休みします。

例の彼女に動きがあればまたお話しします。

では また。

 

                          元マルサの税理士

 

久しぶりの小学校で租税教室の講師を務めてきました

 

租税教室とは、小学校、中学校、高等学校等へ教育の一環として児童・生徒に対して

税務職員、地方税職員、税務関係協力民間団体等の所属職員、会員等が講師となって

税金の役割、使い途等を授業で説明するいわゆる「出前授業」のことです

 

 

私が国税の職場を退職してから今回で二度目になります

今年度は、「公民」の時間が3学期から1学期に変更されてコロナ禍ではありますが

学校側の判断で行っていただきました。

 

 

現職の頃(小牧税務署総務課補佐の3年間)は、延べ100回ほど講師を務めました

当時の税務署長が租税教育に熱心な方で開催回数は名古屋局でトップクラスでした

 

 

その当時の思い出として今でも私の「宝物」としてずっと大切に持っているものがあります

それは「子供たちが書いてくれた感想文」と「写真」です

 

 

今回の租税教室が終わって自宅に戻り「宝物」を探して見てみました

昔懐かしい 若い頃の私がいました すぐに当時のことが昨日のように思い出されました

 

 

感想文や写真に記載された日を見ると かれこれ24年前(平成9年2月)のことです

 

 

当時から変わったもの   消費税率 3% → 10% と 私の髪の毛(薄くなったこと)

当時から変わらないもの  子供たちの明るい笑顔 と 元気な声

 

 

コロナ禍でマスクごしの授業でしたが  楽しいひと時を過ごしました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大で税務調査が大幅にストップしていますね。

国税当局は、例年、定期人事異動が7月10日にあります。たぶん今年も例年通りか

 

 

今税務署では5月下旬なので事務年度末の整理と

来事務年度に向けての準備を行っていると思います。

 

税務署といえば税務調査です 

コロナの感染拡大で思うにできないのが税務調査だと思います

 

そこで、税務調査は事前の「準備調査の良し悪し」で

その結果が想定されると言ってもよいかもしれません

 

以下は、個人的な見解です!

 

準備調査のポイント

 

① 決算書、申告書の分析

 

② 会社の税歴、代表者の税に対する認識

 

③ 過去の調査での協力度合

 

④ 過去の不正手口

 

➄ 取引先や親族の申告状況

 

⑥ 資料情報の内容

 

⑦ 本社、支店、工場、代表者宅等の外観調査

 

⑧ 飲食店等の内観、内偵調査

 

⑨ 無予告調査の着手計画 など

 

 

定期人事異動後に税務調査が本格的に行われるか、どうか

コロナ感染の収束状況が大きく影響するでしょうね

 

*税務調査対策、準備は大丈夫ですか。早めに行動し対策を行いましょう!

 

 

 

このところブログは 脱税事件において関連した女性のお話しをしました。

 

今振り返ってみると それぞれの女性の心情については

当時ほとんど考えませんでした

 

マルサの仕事は「脱税した悪いやつを告発すること」のただ一点です

当時はそれが当たり前で脱税事件の関係者で詳細に調べをするのは

 

脱税を行った実行行為者や首謀者の動機に至る心情くらいです

ただほとんどの脱税事件では、女性の存在 が大なり小なり関わっています

 

お金 地位 権力 名誉 女性 

 

これらは男が欲しがるものです

脱税の動機はこれらが絡み合っています

 

長い査察調査の経験から動機を明確にできるか否かによって事件の成否が分かれます

 

よくありがちは動機は 「将来の事業経営にもしものことがあった時に備えておきたかった」

などですね


「愛する妻や特殊関係人(愛人)の将来のためにお金を少しでも残してやりたかった」

「家族や従業員のために脱税しました」

 

との供述はあまり記憶にありません

 

でもでも 女性たちは、彼のために悪いこととは知りながら脱税の一端を担っていたのです

今から思えば 脱税は ウーマン が調査のキーポイントだったと思います

 

 

過去の脱税事件を通して私がお会いした女性の一部の方をお話ししました

みなさんに共通するのは

 

女性は 愛されたい生き物 

 

だと思います

 

愛されるために女性は 絶えず努力し 頑張り

時には我慢して 期待や希望 を持っています

 

そのことを相手側である男性は よく理解することが大切だと思います

女性を性欲処理ためだけ と思っている男性もいるかもしれません

それは全く認識不足で 女性に失礼だと思います

 

最近 既婚、未婚を問わず セックスレスのカップルが多く

特に女性のセックスに対する不満が多いと聞きます

 

前にお話しした 元職場の女性もセックスレスに悩んでいました

これは女性だけでなく男性も大いに考えるべきものだと思います

 

セックスはどうしても 恥ずかしいもの いやらしいもの 人に言えないもの

と思いがちです でも 真剣に 正直に お互い話すことによって 

 

セックスに対する理解が深まり 共感が得られる 相手が悦ぶような 

セックスをしてあげることができると思います 簡単ではないかもしれません

でも 諦めないで チャレンジすることが大切ですね

 

男性だって女性を愛したい もっと女性を満足させたい と思っています

少なくとも私はそう思っています

 

今回はちょっと同情したくなる特殊関係人のお話しです

 

特殊関係人が3人いた脱税事件でした。

私が着手日の臨場したのは、元特殊関係人で二人目の女性でした

 

彼女は25歳くらいだったと思います

2歳くらいの子供が一人いて、二人でアパートに住んでいました

いわゆるシングルマザーでした

 

この子供は彼(脱税嫌疑者)の子で月々10万円養育費の送金がありました

当然暮らしていけないので近くのスーパーマーケットへパートに出ていました

彼は彼女のところへは半年に1度くらいで忘れた頃に来るとのことでした。

 

脱税事件で特殊関係人を調査するのは、お金がどのくらい要っているか

支払われている現金、預金、プレゼント品、高額商品、不動産などを把握することです

 

彼女の場合は年間200万円弱だったと思います

高額商品などはありませんでした

 

それでも彼女はいつ来るのかわからない彼を待っていると言ってました

「彼の子供がいるからです。私はいいんです。」

 

2Dkの部屋を捜索したら大人のおもちゃが出てきました

彼女は恥ずかしそうでしたが「これは彼から貰ったものです.

いくらかは知りません  これは大切にしています」ときっぱり

 

私は彼女の言葉を聞いて健気に男を待つ彼女に感情揺さぶられた思いでした

女心を持てあそぶ輩は男の敵 徹底的な査察調査を誓ったのでした 

 

ある脱税事件の社長夫人のお話しです。

 

私が主人と最初に知り合ったのはデリヘル嬢として

主人のマンションにいったのがきっかけです

 

当時私は30代後半で10歳の男の子と二人で暮らしていました

デリヘル嬢になるまでは色々なパート仕事で何とか生活してきました

 

デリヘル嬢になったのは 女 としての自分の存在を認識したかったからです

パートより時間の制約があまりなく 自分のペースでお仕事ができるし 

 

何より 高収入が魅力でした それに自分で言うのもなんですが

男好きでした パートの時でも会社の社長さんなどから誘われたこともあり

 

もちろん男女の関係のことでお手当をいただいたこともありました

 

話をもどします

主人は当時単身赴任で奥様とは離婚話がすすんでおり最終局面だった

と思います 

 

私が主人と出会って最初に身の上話を聞かれ 親身になって聞いてくれました

私も「いい人だな」と思いました その後、主人から4、5回指名がありました

 

まもなく 主人から結婚話が出てびっくりしました

私としては「時々会って心と体の隙間を満たしてくれる男性」との思いだけでした

 

最初は冗談かと思いましたが主人が真剣だとわかり 嬉しかったです

「本当にいいんですか」と何度も尋ねましたが 主人は「決めたことだよ」と言ってくれました

 

前の奥さんとの間に子供がなかったのも幸いでした

それから私は主人の助けて今まで頑張ってきました

 

脱税のことは薄々気が付いていましたが

私が主人にそのことを言える立場ではありませんでした

 

以上です

 

男女の出会いはピンチからチャンス! でも脱税でまたピンチ!

脱税したことはきっちり償ってもらいました

 

 

 

 

 

 

 

ある脱税事件の女性社長の話

「私はシンデレラになりたかった! これが脱税の動機です」

 

ある人材派遣会社の女社長

従業員や取引先から「女帝」と呼ばれていた

 

ご主人は専務で現場派遣業務だけ

女帝の女社長がすべてを統括していた

 

早くに両親を亡くし親戚をたらいまわしにされて育てられた

人材派遣会社に経理事務員として入社し 二代目若社長の旦那と結婚

 

二代目の社長は女遊びで会社は低迷 見かねた奥さんが苦労して会社を立て直し

自ら社長になり 旦那は専務に格下げ

 

もう旦那は飾りだけ  女遊びは止まらない 適当に報酬(小遣い)やっていました

旦那への愛情は捨てました 仕事が好きで お金も好き

架空外注費で脱税し、得た資金でブランド洋服購入 5年間で〇千万円

 

お気に入りは ヴァレンティノ ガッバーナ 

自宅には大手デパートや高級ホテル内のブティックからの洋服箱が山積み

 

すべて電話注文 ブティックには一切いっていない

すべて大き目サイズ 袖は全く通していない

 

女社長の話

「私はシンデレラになりたかった」

「奥様素敵です!きっとお似合いです!」

と言って欲しかった 小さい頃からの私の夢でした

 

すみません。でもシンデレラになれて嬉しかった