2024.6.12『Fortune Dream9』観戦記 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 行ってきました、『Fortune Dream 9』。日テレプロレス以来のプロレス生観戦ということで、待ちきれずに16時には会場入り(笑)。試合前の練習から拝見させて頂き、久しぶりの現場の空気を存分に堪能してまいりました。

 で、早速観戦させて頂いた感想を書いていこうと思うのですが、まず、周りの人たちが今大会のベストバウトに最も多くあげていたのがこの試合。


 里村&彩羽の共通の師匠である長与千種さんが見守るなか、チーム200kgという日本女子プロ界最大のインパクトを持つタッグチームと対戦。激戦を展開した。

 こういったイベント大会となると所属選手がいないのだから、言い方は悪いが借り物興行となるのは当然。決してそんな言い方をする選手は1人もいないだろうが、自団体の興行が一番で、こういったイベント大会はいわゆるパートタイマー、というかバイト的な扱いとなる。

 ところが、毎回この大会に出てくる女子選手たちは、誰もが気合い、熱の入り方が違う。単純にカードを見ても自団体でやった方がいいのではないかと思えるほどの好カードが実現してるし、試合内容も例外なく熱戦となっている。

 ある意味、『Fortune Dream』の歴史は女子プロが主役ともいえる。以前も書いたことがあるが、それは『Fortune Dream Special』として、ぜひ女子プロオールスター戦を実現してほしいと私個人は思うぐらい。それほど、この大会は今や女子プロレス界全体に多大な影響力を持っているといえる。

 この大会はスターダムとマリーゴールド以外の団体が、プロレスマスコミにしっかりと扱われ、新規ファンを獲得できる絶好の機会ともいえるだけに、この『Fortune Dream』はこれからも貴重な場となるはず。

 で、私の個人的なベストバウトは何だったかというと、この女子の試合ではなく、こちらの試合だ。


 これまでも何度も書いてきたように、私は重みの伝わってくる真のヘビー級のプロレスが好きだ。ところが現代プロレスの特徴は、打撃と大技の撃ち合いオンパレードで、しかもスピーディーに動き、技を連発するのがスタンダードになっており、その方が会場ウケもいい。


 だがこの2人の対決は、それとは一種異なる雰囲気があった。一発一発の重みをしっかりとその身体に感じるような微妙な間があり、それが私にとってはよりリアリティーに感じられ、実に重みのある真のヘビー級を感じたのだ。


 中盤に見せた潮崎の、ジャンボ鶴田なみの拷問コブラツイストも説得力があった。現代プロレスは絞め技の攻防も少なくなっているが、こういったジワジワくる絞めあげは、プロレスの攻防においては本当に重要なものだと思う。


 見た目に派手な投げ技や打撃技の応酬が悪いとは言わないが、猫も杓子も…、という展開には本当にウンザリしている。こういった攻防をもっと大事にしてほしいと私は個人的に願っている。


 プロレスのヘビー級は一撃の重み、それこそが真実であり、真理だと思う。たった一発の攻撃で相手をブッ倒す痛みと重み、そんな説得力を出せる技を放てる選手こそが、本物のヘビー級だと思う。


 聞けば大門寺はノアの練習生だったそうだ。ならば潮崎とは根っ子の部分で、繋がっているものがあるのかも知れない。真のヘビー級のプロレスを取り戻すために、潮崎と大門寺にはぜひこれからも頑張ってもらいたい!



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