今日の一言③後楽園大会の重要性 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。



 やっぱり『ALL TOGETHER 』を名乗るのであれば、新日本、全日本、ノアの3団体が揃わないとカッコがつかないよね。逆にいえば、それが揃わないのであれば、その大会名は使ってほしくない。それだけその大会が業界に定着し、多大なインパクトを誇示しているということ。


 それでも全日本からは宮原1人だし、全カードを見るとまだ新日本vsノアの合同興行的なイメージは拭えないけど、ま、とりあえず今回は時間もないし仕方がない。もし次回があるのならば、今度こそ加盟全団体の選手が1人でも出場することが最低条件で、できるだけ各団体バランスのとれたマッチメイクを心掛けてほしい。連盟主催の興行ならばそれが当然でしょ?

 その調整が嫌だとか、大変だとかいうのであれば、連盟主催にしないでやりたいもの同士だけの合同興行にすればいいだけの話。ファンは馬鹿じゃないんだから、つじつまの合わない強引なやり方によって提供された商品(大会)に黙って金を出すようなことはしないよ。キチンと理屈の合う素晴らしい商品を提供してほしい。

 プロレスマスコミは遠慮して書かないだろうけど、もう完全に“新日本一強”の時代は終焉しているのだから、そこはちゃんと自覚するべき。

 だからといって未だに新日本が業界の盟主であることには変わりはないのだから、フェアなリーダーシップをとってほしい。そうでないと気付いたときにはどこか別の団体に盟主の座も奪われかねないよ。かつてノアにとって代わられた時代があるようにね。


 5/29後楽園大会が超満員札止めとなった。実数で1500人にも満たない興行でそんなに大騒ぎするほどではないとも思うが、それでもたかが後楽園、されど後楽園。格闘技の聖地といわれるこの会場を常に満員にすることが、団体としての地力を確実にアップさせるからだ。

 思えば新日本が暗黒の時代に突入していたとき、そこから上昇するきっかけとなったのはやはりこの後楽園大会だった気がする。最高峰王座であったIWGPヘビー級王座の防衛戦を、惜しみなくこの後楽園でやることでファンとの信頼感を深めていった。その一つ一つの積み重ねが今日の新日本の復権に繋がったことはまず間違いない。

 特に今の全日本は、安齋を初めとする若い世代が中心となって動き出している。それはあの長い全日本の歴史にあって、一番観客動員力があったといわれる超世代軍vs鶴田軍が行われていた時代に合い通じるものがある。

 あの頃の全日本もこの後楽園大会での人気と信頼感が全国に飛び火し、各地で超満員の興行が連発されていた。ここをしっかりととらえることが、そこからの発展への足掛かりとなるのだ。

『人気低迷の危機を救うのはいつも若い世代』だと、私はこのブログで再三書いてきた。それは私の論理の正統性を主張しているのではなく、過去の歴史がそれを証明しているからだ。

 現代プロレスはもっと自団体の歴史と真摯に向き合った方がいい。変えることよりも継承し続けることの方がよっぽど大変だが、それがファンとの絆をより深める最善の方法であるのだから。


 確かに1シリーズのなかで何回もやっている後楽園大会だから、入らないときもあると捉えることも間違った解釈ではないのかも知れない。でも新日本のいいときだったら、どんなカードでもあの後楽園が
いつもフルハウスになっていた。

 後楽園大会のチケットはいつも買っている人間じゃないと買えない、そんな定説があったほど、その人気は尋常ではなかった。

 たかが後楽園、されど後楽園。このままの政策を続けているようだと、ますますジリ貧傾向に拍車がかかる気がしてならない。その鍵を握っているのは選手たちではなく、フロントサイド(背広組)にあることは最近の迷走ぶりを見れば明らかだよね。

 何のために棚橋を社長に据えたの?客寄せパンダのためだったら、何の意味もない。今のこの団体は選手個々の発言の方が、よっぽど理に適っている。企業オーナーの失敗例とならないように、本腰を入れて改革に取り組んでもらいたいものだ。


 話は変わるけど、女子プロの認知度がここまで上がってくるとは正直思わなかった。オリンピックメダリストとか、入門時から大騒ぎされた選手ならいざ知らず、そうではない選手のデビュー決定を東スポが記事にするなんて、これまでにはなかったことなんじゃない!?

 マスコミが記事にするということは、それだけファンの興味をひけるという狙いがそこにあるから。正直、これまでの女子プロには、そこまでの価値観はなかったよね。それだけこのマリーゴールドという新団体が注目を集めるに至っているという何よりの証だし、女子プロ界全体の地位向上に繋がっていると思う。

 賛否両論あるかも知れないけど、やっぱりスターダムの一強時代が終焉して正解だったと思う。強力な好敵手がいてこその業界発展、それは間違いないところ。

 本当の意味で女子プロレス界が男子と肩を並べて君臨するためにも、これからさらに努力していってほしい。ちなみに言っておくけど、それは男とリング上で闘うことではない。女子にしかできない女子プロレスを、より追究していくことだと私は思います。



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