他団体交流の是非 | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 どんな業界でも、ヨソの会社と手を組むときは、双方にメリットがなければ成立しない。一方の利潤だけを求めた合併、及び同盟ならば、それは通常、敵対的買収をするしかない。


『弱肉強食』か、『共存共栄』か、その判断によって状況は大きく変わってくる。これまでの日本プロレス界の歴史を見ていくと、一見、共存共栄のように見せかけて、実は潰しにかかっているような交流及び対抗戦が多く見られた。


 潰れるまではいかなくても、弱体化したときに有能な人間だけを一本釣りして自軍の戦力とする。これによって抜かれたその団体の戦力ダウンは加速し、やがて消滅。日本マットは何度も何度もそういった歴史を繰り返してきた。


 存続の危機に晒されたとき、生き残る手段として強いものに媚を売り、そのおこぼれをもらう土下座外交パターンもある。


 だがヨソの力を借りて一時的危機は逃れても、その結果は同じ。他団体の選手で他団体のファンを取り込んでも、その選手が出なくなればそのファンは去っていく。どうあがいても急場凌ぎにしか過ぎず、その団体の固定ファンにはなっていかない。


 その団体の真の人気を高めるためには、やはり生え抜きの新人を育て、永くに渡って支持してくれる固定ファンを地道に造り上げて増やしていかなければダメ。


 時代が変わろうとも、やはり日本人は浪花節が好きで、選手とファンが一緒に成長していく過程を楽しんでいる。それはプロレス界のみならず、芸能界においても常識として言われていること。


 ずっと応援してきたファンは、その選手が引退してもずっと支持してくれている。全日四天王や闘魂三銃士が未だにカリスマ性を保っていられるのは、そのファンとの永くに渡って歩んできた歴史、道程があるから。それがなければ、それこそ“あの人は今?”という存在になっていたはず。


 歴史の積み重ねというのは、それだけ大事なこと。だから新日本、全日本、NOAHという歴史のある団体は、例え存続の危機に晒されてもファンはメジャー団体として特別視してきた。


 逆にそれ以外の団体は、成長してメジャー並みの動員をしたり収益をあげたとしても、それで晴れてメジャー昇格とはならない。


 力道山、BI、鶴藤長天、四天王三銃士、日本プロレス界発足から代々受け継がれてきた正統的プロレスを、キチンと継承してきた団体にのみ与えられる称号、それがメジャーだということだろう。


 だからそれを受け継いできている団体の人間たちは、その自分たちの置かれている立場をもっと深く理解し、それを大事にするべきだ。


 ヨソにすがって生き抜くなんて、その団体を支持してきたファンにとっては魂を売る行為に等しい。そんな団体を支持し続けたい、常に目にしていきたい、なんて到底思えない。


 ヨソと絡むなとは言わない。でも双方にメリットのない交流及び対抗戦は、自分たちを永年支持してくれているファンを失望させるだけ。それも過去の歴史を見ていけば分かること。


 強力なライバル関係として並立してこそ、その交流及び対抗戦も大いに盛り上がり、そこに夢を感じる。自分たちのファンを満足させられずして、新たなファンを開拓し、定着させることなどできるはずがない。ファンあってのプロ業界、その基本を忘れてはならない。



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すっぽん小町