趣旨がブレブレの大会だった故の当然の結果!? | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。






 以前、このブログで書いた通り、今回の『ALL TOGETHER 』はまったく興味が湧かなかった。なので当然PPVも見ていないし、ネットニュースでの報道を目にしただけ。正直、話題にもせずに全スルーするつもりでいた。でもあまりの醜態ぶりに、これは触れない訳にはいかないな、と思い直した。

 まず一番上の記事の写真を見てほしい。「あれ、ノーピープルマッチ?」って一瞬、思ってしまう程、ガランとした背景。でも選手や団体があげたX(旧Twitter)で見てみると、アリーナ席にはちゃんと客の姿が見える。だが一階、二階の方向によっては一切観客のいないフロアがかなり多く、思わず唖然としてしまった。

 観衆は公式発表で4583人。所も同じ日本武道館で行われた第1回の『ALL TOGETHER』の1/3の入りだったそうだ。 

 そもそも業界全体で一丸となって様々な問題に取り組もう!というお題目のもと、結成されたはずの日本プロレスリング連盟。ところが、この連盟には加盟していながら、今大会には参加していない団体がある。全日本は看板シリーズの『チャンピオン・カーニバル』中で、日本武道館の目と鼻の先の後楽園ホールで同日公式最終戦を行っていた。

 でも仮にリーグ公式戦に出場している選手は出られないにしても、ジュニアの選手だったら全日本も出場可能だったはず?大日本は関本1人、ガンバレプロレスと東京女子の選手は1人も出場せず。同じ連盟に加入していながら、どうしてこういう結果になってしまったのか?

 また日程面にしても、どうしてもこの日じゃなければダメだったのか?そもそも、それぞれの日程調整などが連盟発足のお題目にもあげられていたはず。それがまったく出来ていないことが、連盟内部での微妙なパワーバランスが伺え、一丸となっていないことが明らかに予想される。

 しかも今回の『ALL TOGETHER 』は能登半島地震のチャリティー大会と銘打たれているが、前回のように被災地(仙台)での開催はなく、今回の東京・日本武道館と6・15に北海道の札幌で行われることが決まっている。なぜヒロムの言うように被災地の能登半島では行わないのか?それがダメでも、そこに近い同じ石川県の七尾や金沢ではできないのか?

 とにかく2011年8月に東日本地震復興支援大会として行われた第1&2回大会(日本武道館&仙台)に比べ、明らかに商業主義が見え隠れしている。大体、この武道館大会を報じた記事を見ても、今後の自分たちの興行を宣伝する煽りアクションばかり。これのどこがチャリティーなの?って疑問に思う人は少なくなかったと思う。

 とにかく連盟発足から今大会の発表会見時点でもその思惑がファンに見透かされていて、それでこの反応になってしまったのではないだろうか!? 少なくとも第1回大会のときはもっと選手、会社、ファンのすべてが“これを成功させて業界全体を盛り上げよう!”という純粋で前向きな意志が感じられた。

 だが今回はどうだ?上村やタイチの的外れなツッコミもそうだし、とにかく選手、会社、ファンの思いがバラバラ。「新日本だけでやった方が客が入る」?、チャリティーで行っている以上、そういう問題ではない。「全団体が揃ってこれか」って、どこが加盟してどこが今回の興行に参加したのかすら理解していない(わざと?)で批判するのはお門違い。

 とりあえず6・15札幌大会のカードなど細かいことはまだ何にも発表されていないので、是非とも軌道修正してほしいところ。本来、チャリティー大会であれば自社の利益や売名行為は二の次で、まずは被災地や被災者の人たちのために、そして純粋に業界全体の向上ために、それができて初めてのチャリティー大会のはず。

 ならば加盟団体全参加が最低条件。そのための協議をしっかりやって、一部の団体だけが主導権を握るのではなく、連盟全体で社会貢献しよう!という強い意志がストレートに伝わってくる純粋な大会にしてほしい。とにかく関係者の方々は、今回の結果を真摯に受け止めてください。



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