NJC2024を制した辻陽太が、思わぬ大胆発言を行った！
「俺が内藤さんに勝った上でベルトを分解し、インターコンチネンタルを廃止し、新日本プロレスを新たな時代へ導く」
何とも嬉しく、頼もしい発言ではないか!?
知っての通り、飯伏幸太がIWGPヘビーとインターコンチの二冠を制したときに、統一して誕生した世界王座。しかしそれは名称の変更のみでなく、新日本の“レジェンド”歴代王者の名をベルトと共に消すこととなり、過去への訣別に繋がると内外から猛批判を浴び、古くからの新日本ファンの顰蹙を大いに買った“世紀の暴挙”となっていた。
そもそも、この統一問題が発生したときに同マットの主力であったオカダカズチカ、内藤哲也らが二冠の統一に反対していたにも関わらずの強行。
しかもこの世界王座、歴代王者が7人いるなかで、半数以上の4人が今では新日本を離脱してAEWへ移籍。もはや長く輝かしい新日本の歴史のなかでも、歴史に残る汚点としか思えない。
しかもそればかりか、この団体は性懲りもなく他にも王座を次々と新設し、誰がどの現王者なのか、ファンでも把握しきれない混迷の時代へと突入させてしまった。
また世界、インターナショナル、グローバル、同じ意味を持つ言葉を並立させる現行の推進は、まさしく愚の骨頂としか思えない。
もちろん、カリスマ性のないヒール軍団の横暴など、それ以外にもジリ貧低調傾向の要素はあげられるが、いずれにしても現政権のやり方は、ファンのニーズに相反するものであることだけは間違いない。
そんな現状に反発するような今回の辻の発言は、本当にそんなことを宣言してしまって大丈夫なのだろうか!?という心配さえも芽生えてしまう。ある意味、会社批判にも繋がるだけに、政治力で潰されてしまうのではないか!?と。
だが、辻が真の新時代を築くためには、会社を敵に廻してもファンの心を掴むということは大事。オカダがどれだけ関係者筋で高い評価を得ようと、人気&ファンの支持率では内藤の方が上だったことを考えれば、その重要さが分かろうというもの。権力に屈しない強い意志、カリスマ性を持つヒーロー、時代の寵児になるためには必須条件だ。
これまでも書いてきたことだが、私はこの辻こそが現在の新日本において救世主になれる唯一の存在だと本気で思っている。ヘビー級にもかかわらず、軽量化、スリム化してしまっている現代プロレスにおいて、一発の技に対する重みと破壊力に拘っている彼の姿勢は、オールドファンにとっても実に頼もしい限り。
それでいて今風のスピーディーで派手な攻防もできる彼こそが、この時代に求められている主役といえるのかも知れない。「身体が重くなると動きが鈍る」などと言っている選手は、ジュニア・ヘビー級に転向すればいい。そんな選手は断じてヘビー級ではない。この辻を見ればそんな戯れ言は言い訳に過ぎないことが分かろうというもの。
とにかく辻には是非とも時代を獲得し、ファンの支持率も高めて真のエースとなってほしい。彼ならばオールドファンからも現代プロレスのファンからも支持される、真のエースとなることだろう。
そのためには宣言通りに、IWGPヘビー級王座を復活させ、世界とインターコンチは永久封印させてほしい。「IWGPヘビーこそが最高峰、最強の証」、それが新日本の、IWGPの創業の理念だったはず。その他の王座は添物に過ぎない、そう誇れる価値観に戻すべき。
チャンピオンベルトは選手のアクセサリーでもなければ、会社や偉い人のオモチャでもない。そんな当たり前のことを当たり前に誇れるようにするために、辻には是非とも頑張ってほしい！
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