「この団体をもうノアだとは思わない。サイバーファイトというあくまで新団体だと。そう思ったらこの団体が何をやっても腹が立たなくなってきた。そしてこの団体に対する興味も失せた…」
これまで私はそう何度も書いてきた。実際、この団体の試合はもうほとんど見なくなっていたし、ネットニュースにしても興味のある話題の見出しがあったときだけ、軽く目を通すのみ。そこでの感想も「またこんなことやってんだ、本当に変わり果ててしまったな…。」もはやそんな思いしかなく、完全に興味外だった。
ただ最近になって潮﨑豪が「あの頃のノアを取り戻したい」という発言をしていたから、またこの団体に対する興味が少しだけ湧いてきた。で、とりあえずネットニュースを見たし、先日の仙台大会も見たが、逆に実況陣のレベルの低さに腹を立てる結果となってしまっていた。
で、上に貼ったこのネットニュースを見て、さらに呆れさせてもらった。「自分のギャラが下がったのはメインを務めている選手の人気がないから」？そんな責任の擦り合い、魔女裁判みたいなことを公にして恥ずかしくないの？ 単なる話題作りの一環なのかも知れないが、こんな醜い話題でその一戦に惹かれる要素は微塵もない。そもそも、団体に対する愛着も愛情もまったく感じない藤田和之がなぜ所属選手になったのか、そこからして疑問しかない。
実は最近になって、関係者やファンなど複数の人から「最近のノアの不人気ぶりは酷い。興行も客が入っていない」などという噂を聞いていた。でもそれを聞かされても私自身に興味がないから「へぇ～、そうなんですね」と軽く流していたが、この記事を見て「そうなるのも当然だな」と思った。
知っての通り、プロレスリング ノアという団体は三沢光晴が理想を求めて創りあげた団体。あの全日本プロレスの興行がジリ貧状態になっていたとき、「誰かの性にするのではなく、各自が責任を持って皆で造り上げていく」ことを理念として始めたのが『三沢革命』であり、その発展形が『希望の方舟』ノアという団体だった。
で、今のここはどうだ？ かつての一番の武器であった団体とファンとの強固な信頼関係も、今は皆無に等しい。今年1・2有明大会のメイン問題が、それをすべて立証している。
大事な興行のメインを、同団体においての実績が乏しく、さらに体調が万全でないことが事前に分かっていた選手にも関わらず、当日差し換えることもなく、最高峰王座戦を差し置いてメインに据えた責任は重い。
『常に最高な興行を提供する』という旗揚げ以来のノアの理念がそこにあれば、『ファンとの信頼関係を常に大事にする』という基本的な姿勢さえそこにあれば、こんな愚行は決して犯さなかったはずだ。
ハッキリ言おう。興行に客が入らない、不人気なのは看板選手の責任ではない。それを創り出せないプロデューサー、ブレーン、マッチメーカーの責任だ。どんな業界でも結果が出せなければ、それを仕切っている責任者が責任をとるのは当たり前のこと。それを他人の性にして責任の擦り合い、魔女裁判をやっているようではもはや末期症状。救いようがない。
まぁ、新生ノアは『脱・三沢』を宣言していたのだから、こんな醜い姿になってしまったのも、ある意味、狙い通りだったのかな？ 何をどう言い訳しようと、今のこの団体には旗揚げ時の理念であった『自由と信念』はどこにも見当たらない。でもそれが望んでいた形なんでしょ？ それが今現在のノアなんでしょ？
私が聞いた噂、「今のノアは不人気、客が入っていない」という話も本当なのかどうか、ちゃんと興行を見ていない私には判断のしようがない。或いは、単なる噂に過ぎないのかも知れない。でもこれだけ敬遠したくなる話題ばかりがニュースになっているような団体では、そういった噂が出ても仕方のないこと。違いますか？
三沢はなぜ全日本で革命を起こしたのか!?
なぜNOAHを設立するに至ったのか!?
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