鍼灸の効果と栄養 | ゴッドハンドではない鍼灸師の日々これこれ

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あすなろ院長が臨床で感じたこと、その他について気軽に書いていきます!(*^-^*)

少し前に、「なんでこの患者さんは治らないんだ!」ということがあって、よくよく聞いてみたら

食事は一日1回、それも外食か、コンビニで量も極端に少ない。

中身も、野菜が少なく、ほとんどが糖質。

糖質と言っても、穀物でなく、甘いお菓子や清涼飲料水が多いそうだ。

タバコもかなり吸い、運動は好きではない。

 

はっきり言って上記のような人は治りが悪い。

 

人間の身体はタンパク質で出来ており、エネルギーになるのは糖質。

細胞膜やホルモンの原料になったり、作用を円滑にするのに欠かせないのは脂質。

 

P(タンパク質)、c(糖質)、f(脂質)は身体を作る上で、円滑に働くうえでとても重要であり、

一つとして不足して良いものは無いと考えている。

 

さて、鍼や灸の治療は人体に侵襲性の刺激を与えることで、引き出すものである。

その引き出しには、休息と栄養が必要である。

たくさん摂る必要はないが、バランスよく摂取することは必要不可欠であり、

それが欠けた場合は治療効果が落ちると考えている。

 

糖質制限ダイエットが一時世間を騒がせたが、あれから時間がたち、問題があることを言う人も増えてきた。

人体は、精巧にできており、糖質を制限すると、糖質制限に耐えるように体が働きだすので、痩せなくなる。

痩せなくなるばかりか、エネルギーになる糖を制限するのでスタミナが無くなる人が多い。

ケトン体のエネルギー源ではカバーできないことも多いように思える。

 

脂質制限ダイエットでは、このようなことは起きないが脂質を制限すると、肌にツヤが無くなり、風邪などを引きやすくなる。

そして、これも体の慣れが出てくる。

 

鍼灸などの治療は、身体のホメオスタシスを活用するものだから、きちんとした栄養と取らなければ、良くなるものも良くならないことが多い。治療を受けているときは、自身の食生活を見直すことも重要なのだ!