鍼灸にはエビデンスが無い | ゴッドハンドではない鍼灸師の日々これこれ

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あすなろ院長が臨床で感じたこと、その他について気軽に書いていきます!(*^-^*)

ある整形外科医が「鍼灸にはエビデンスが無い」と言った。

 

確かに、鍼灸には明確なエビデンスが存在しない。

鍼灸が盛んな韓国や中国の研究・論文でさえも、医学の世界の研究の舞台に立たされたら、

きちんとしたエビデンスが無い医療と指摘する学者も多いだろう。

 

ましてや日本では鍼灸を研究する病院や研究機関がほとんど無い。

そして、国からの研究費もほとんど出されないから質の良い研究ができない。

 

したがって大規模で質の高い研究ができないので、

エビデンスが出せないというジレンマがある。

 

エビデンスが無いなら、

エビデンスを出せるだけの施設を作ったり、研究費そのものを出して欲しいが、

鍼灸は経済効果が小さいので、薬の開発に製薬会社が莫大なお金を出すようにはいかない。

遺伝子医療や再生医療と違い、鍼灸のような肩こりや腰痛を扱っている古臭い業種にはお金が出ない。

 

したがって、いつまでたっても

「鍼灸にはエビデンスが無い」と言われ続ける。

 

このようなことは少なからず、

鍼灸やマッサージの業団と政府や官僚との政策会議の方向性にも影響してくる。

当然、鍼灸やマッサージに有利な法整備などがなされにくい。

 

経済産業省がバックについているリラクゼーション団体のように

(元偉かった)政治家や天下り官僚を顧問するお金のないから官僚にもなめられる。

 

すると、業界も活性化しないので、当然ながら治療院に患者も来なくなり、

さらに儲からなくなる。

 

儲からないので、若い人が鍼灸師やマッサージ師の養成学校に入学しないので

業界が徐々に衰退してくる。

 

業界が衰退すると、業界のマンパワーや経済力が少なくなるので、

政治家に頼む力も弱くなるので、有利な法整備などがさらにできなくなる。

 

中には、お金儲けに走り、

不正請求したり、詐欺などをしたりする者が出てくるので、逮捕されて新聞やニュースに載る。

 

一般の人や医師やその他の医療職種に”野蛮な業種”だと言われる。

 

 

 

 

 

 

ある整形外科医が「鍼灸にはエビデンスが無い」と言った

というのは、その背景に色々なニュアンスが含まれている。

 

ただ単にエビデンスが無いなら、

整形外科で行われている電気治療も、牽引も、ウォーターベッドもエビデンスが存在しないということを

どう説明するのか?

 

何かゲームの大富豪の”革命”のようなことが起きない限り、

この業界は変わらないと思う。

 

変わると思って業界に入りはや20年・・・

 

未だ変化なしか、若干の後退・・・

 

 

 

本当にため息が出ますねえ・・・