禁固5年が軽いか重いか、は、
受けとる人によって違うだろう。
一般の感覚でいけば、
何故求刑の7年じゃないんだ、
求刑通りでも軽すぎるのに、と思う人が多いのではないか。
一方、裁判に詳しい人なら、
求刑の7掛けが普通だから、
7年求刑で5年、は妥当な線でしょ、と思いそう。
その7掛け、が良いか悪いかは別にして。
法律に詳しい人なら、
過失致死傷で5年は重い方だよ、と言うかもしれない。
交通事故なら3年以下で執行猶予がつく場合もあるのだから、と。
判決後、被害者遺族が言ったように、
どんな判決が出ても、
亡くなった家族は戻ってこない。
それでも前を向くきっかけにはなる、のは、
加害者が事実を認め、
心から悔い、謝罪をした場合だろう。
それが分かっているから裁判官は、
高齢と社会的制裁を受けていることを理由に、
5年に減刑した上で、
裁判所の判断に納得できたなら、
被害者や遺族に、自らの過失を認めた上で、
真摯に謝って頂きたい、という説諭をした。
飯塚被告の心に届いたかどうかは分からないけれどね。
それでも即日控訴しなかっただけマシか。
裁判官の話に、小さく数回頷いていた、というから、
少しは響いた、と思いたい。
それでもこれまでの言動を見ていると、
控訴しない、とはやはり思えない。
年齢を考えれば、
裁判が長引けば、判決が確定して収監される前に、
寿命が尽きて「逃げ切れる」可能性が高い。
有罪が確定すれば、勲章は剥奪されるが、
確定前に死亡して裁判が打ち切りになれば、
そちらも安泰だ。
だから結局は自分のしでかした罪の大きさを、
どれだけ自覚しているか、という事になるのだろう。
本当に自覚していれば、
この判決を受け入れて遺族と被害者に謝罪し、
刑に服するだろう。
高齢を理由に、収監が見送られたり、
刑の執行が停止されたとしても、
裁判官が言うように、
過失を認めて真摯に謝った後であれば、
遺族や被害者も前を向ける、と思う。
控訴期限は2週間。
検察は被害者の心情を踏まえて、と言っているし、
法曹界の悪しき慣例通り、
主張はほぼ認められて求刑の7掛けの判決だから、
被告が控訴しない限り控訴はしないと思う。
つまりは飯塚被告側がどうするか、だ。
ちなみに勲章については、
有罪が確定して剥奪されるだけではなく、
自主返上もできるらしい。
こんな重大事故を起こして世間を騒がせたのだから、
閣議決定された、
「本人がその行為を省みて、恐れかしこまり、
責任を痛感し、謹慎の意向を示し、
公的な生活から引退することを切望している場合。」
という、「特別な理由」に当てはまると思うのだが、
自主返上した、という話は一向に聞こえてこない。
つまり「責任を痛感し」てなどいないのだな、としか思えない。
いずれにせよ、飯塚被告がどう考えているのかは、
後2週間以内にハッキリする。
遺族の為にも、事実を受け入れて謝罪し、
刑に服して欲しい、と思うけれど、
どうなることやら。



