互いに一歩も進まなかった、
ウクライナとロシアの停戦協議が、
双方から、進展しつつある、というコメントが出るようになった。
だが、キエフ総攻撃の準備の為の、
ロシアの時間稼ぎ、という話もあるし、
一方でプーチンに気に入る情報しか伝えなかった、として、
KGBの後継組織である、
FSB(連邦保安局)の諜報部門のトップが、
拘束されて軟禁されている、という報道もある。
独裁者の回りでは往々にして起きがちだが、
怒らせることを恐れて、
喜ぶ情報しか耳にいれない。
どうも今回は、
ウクライナ人はロシアの侵攻を大歓迎しているので、
2日でキエフを落とせる、と言ったとか。
そりゃ話が違うじゃないか!とプーチンが怒るのは分かる。
だがしかし、そんな話を鵜呑みにする方がどうかしてる。
大体東欧諸国は徐々に西側に付くようになっていて、
ウクライナもそれに追随したに過ぎない。
それがプーチンには許せなかったのだろう?
なのにゼレンスキー大統領が独断でNATOに加盟しようとしていただけで、
国民はロシアの支配を望んでいる、などと、
如何に側近が耳触りのいい言葉を並べたとしても、
本気で考えたのだとしたら、
最早プーチンは正常な判断力を失っている、としか思えない。
今日のニュースで、
タイ旅行に行っていたロシア人数千人が、
帰国できなくて困っている、と報道していた。
航空便が欠航になり、
クレジットカードの使用停止で支払いもできない。
ロシアの通貨、ルーブルの暴落で、
交換もできなくなっているらしい。
だが、国外でそういう目に遭っているロシア人は、
何故そんな事態に陥ったのか、
報道を見ているはずだ。
どれだけ国内で報道統制をしていても、
ロシア国外にいる人や、
ロシア国外に親戚や友人がいる人は、
プーチンが何をしているのか、知る事になり、
いずれは国内にも広まるのではないか。
ただ問題は、
ロシアが内部から瓦解するとしても、
今すぐでは無い、ということ。
それまでにどれだけの犠牲者が出てしまうのか、
想像もできない。
ゼレンスキーはプーチンの事を、
「戦争犯罪人」と呼び、
それは実際その通りだと思うが、
だからといって何万人も殺された後で、
仮にプーチンを断罪できたとても、
プーチン一人の命で償える問題ではない。
だからこそ、今、今すぐ、
プーチンを止めなければならない。
自分が思っていた展開にならなかった事は、
既にプーチンも気がついているだろう。
真偽の程は定かでは無いが、
FSBの内部文書で、
ウクライナ侵攻は完全な失敗、と記されていた、と、
イギリスで報道されている。
少なくともプーチンが描いた図は失敗したのだ。
その責任は、嘘の報告をした側近に全く無い、とは言わないが、
そもそもそういう報告をされる、
裸の王様状態になった責任も、
その報告を都合良く解釈して、
侵攻を強行した責任も、
プーチン自身にある。
プライドが邪魔して失敗を認められないのかもしれないが、
深追いすればするほど、
自他共に傷つくだけで、
何のメリットも無い、という事を、
そろそろ悟って貰いたい。
今、プーチンが評価を上げる可能性があるのは、
最早「勇気ある撤退」しかない。
それを理解して、
停戦に進める協議が行われれば良いのだが。
そうそう、ロシアが中国に支援を求めて、
中国側が対応に苦慮しているらしい。
中国にしてみれば、
世界からロシアと同類、と見られるのも、
同様の経済制裁を受けるのも嫌だろうが、
かといって無碍にもできない。
踏み絵を出されているようなもので、
本心は巻き込まないでくれ!という所だろうし、
曖昧な立ち位置のままやり過ごしたいのだろうが、
次第に追い詰められつつあるロシアが、
強硬に支援を要求したらどうするのだろう?
中国にロシアの様な暴挙に走らせない為には、
ロシアの失敗は絶対だ。
だがもしこのままロシアが成功する、と見れば、
中国がロシア支援に回り、
それを恩に着せて今度はロシアの支援を取りつけ、
東アジアで専横を開始する事も考えられる。
世界の秩序を一方的に破壊しようとした、
プーチンを止められるか否かは、
これからの世界秩序にも関わる大問題だ。
ロシアが内部から崩壊するのを待つだけの時間的な余裕があるのか。
アメリカのジャーナリストが殺害された事で、
アメリカ世論もロシア非難には傾くだろうが、
どれだけ実効性があるかは分からない。
うちのダンナは、
もうこうなったらゴルゴ13に頼むしかないか、などというふざけた事を言っていた。
まあそう言いたくなる気持ちも分かるが、
暗殺、などという究極の手段ではなく、
収拾の道筋が何とかつかないものか、と思う。
これ以上、双方に犠牲者が出る前に。
