全日本選手権や国体など、
アマチュアの大会でベスト8以上の成績を残して、
幕下付け出しで入門した人を除けば、
史上最速の14場所で大関に昇進した安青錦関。
ウクライナで産まれたこの青年は、
7歳で相撲を始め15才の時、
来日して出場した2019年の世界ジュニア相撲選手権で3位になった。
その時に知り合った関大相撲部の山中さんと連絡を取り続けていたが、
その後ウクライナはロシアに侵攻され、
戦争が始まってしまった。
いずれは日本で角界に、と思っていた17才の安青錦は、
戦争になると18才以上の男性は国外に出られなくなる、という、
タイムリミットを目前にして、
山中さんに相談した。
山中さんは両親に相談し、
自宅に下宿させる許可を得、
主将をしていた関大相撲部にも相談して、
練習生として相撲部の稽古場を使える様に受け入れ態勢を整えてくれた。
来日して関大や報徳学園で練習を続け、
その中で安治川親方に紹介され、
安治川部屋に入門した。
快進撃で21才にして、
初優勝と大関昇進を勝ち取った。
母国の状況が気になるだろうが、
依然として戦争は続いており、
来日以来1度も帰国できていないらしい。
優勝して、本来なら凱旋帰国、になるだろうに。
17才の少年が親元を離れ、
単身で言葉も通じない国に身を投じ、
ここまで登ってきた。
ウクライナを背負って、
覚悟も半端なかったと思う。
彼の頑張りは、きっとウクライナの人々を勇気づけもしただろう。
階段は後1つ。
条件は大関での連続優勝。
来年は前相撲から横綱昇進、の、
最速記録を見られるかもしれない。
その頃には停戦が実現して、
里帰りできるといいね。
安青錦関、
本当におめでとう。
目指せ、横綱!