ガザ地区で深刻な飢餓状態が進行している事は、
疑う余地は無い。
世界中の多くの報道や、
人権団体の発言からもハッキリしている。
にも関わらず、ネタニヤフ首相は、
ガザに飢餓など無く、
悪質な捏造のデマだ、と主張している。
これに対して、
これまでイスラエル寄りの立場を崩さず、
パレスチナの現状には全く興味を示さなかったトランプ大統領までもが、
飢餓を認め、食料センターを設置する計画を明らかにした。
その上遂に、
イスラエルの人権団体からも、
自国のやっていることは、
ジェノサイド(集団虐殺)だ、と非難の声が上がった。
ネタニヤフはやり過ぎたのだ。
これまでパレスチナ問題に積極的に関わって来なかった世界も、
流石に黙認できなくなってきたか。
フランスがパレスチナを国家として承認する、と表明し、
イギリスとドイツも含めた3か国の首脳も、
ガザ情勢をめぐって共同声明を発表し、
「人道的な大惨事は今こそ終結させなくてはならない」とコメントした上で、
パレスチナにイスラエルの主権を押しつけようとすることは、
2国家共存に向けた解決を妨げるものだと強調した。
パレスチナを潰して全てイスラエルの物にしようとしてきたネタニヤフの野心を、
止めることができるか?
今国際社会が一致して圧力をかけなければ、
パレスチナ人への迫害は収まらないだろう。
そして一番被害を受けているのが、
弱い子供達や、非力な女性達である、という事実に、
目を瞑ってはいけない。
パレスチナ国家は国連加盟の193カ国のうち、
既に140カ国以上に承認されている。
スペインを含む一部の欧州連合(EU)加盟国もその中に含まれている。
イスラエル支援国のイギリスやアメリカは含まれないが、
イスラエルの余りの非道さに、
トランプは食料センターを設置する、言い、
イギリスのスターマー首相も声明で、
ガザの「言語道断で弁護の余地のない」人道状況を非難している。
スターマー首相は、
「状況は以前から深刻だったが、今やかつてない深みに達している。
我々は人道上の大惨事を目の当たりにしている」と述べ、
フランス、ドイツの首脳らと25日に「緊急の電話」をし、
「この殺りくを急いで止めるために何ができるか」協議するとしている。
だが餓死の危険はどんどん増している。
子供達の犠牲が、
今この瞬間も増え続けているのだ。
悠長な事をしている時間は無い。
ネタニヤフの暴虐が、
パレスチナ国家建設と承認のきっかけになるなら、
とても皮肉な話ではあるが、
世界は1日も早く結論を出して欲しい。
パレスチナが国家になれば、
イスラエルの承認が無くても、
国家間の支援が可能になるかもしれないから。
そしてネタニヤフのやってきたジェノサイドは、
ただの侵略になるのだから。
確かにユダヤ人はヒトラーとナチスに迫害されてきた。
だがその事が、パレスチナ人を迫害して良い理由にはならない。
ネタニヤフのやっていることは、
ヒトラーと同じ、いやそれ以上だろう。
何故ならヒトラーは単独で迫害したが、
ネタニヤフは英米の力と金を利用して、
迫害を拡大しているからだ。
そろそろ英米も、
非道に利用されている事に気づいて欲しい。
元々いた人達から、
イスラエル建国の為に土地を取り上げてきたのは、
ユダヤ人であり、
力を貸した英米の責任でもあるのだ。
最初に2国家共存をしていれば、
80年近く経った今も、
これ程揉め続ける事も無かったのではないか。
紛争は続いていたとしても、
独立国家同士なら、
ジェノサイドと言われる様な虐殺は、
行えなかったかもしれない。
マクロン大統領も、
9月の国連総会で表明、と言わず、
それまでにできることを、
今すぐやって欲しい。
そしてトランプも、
傍観者ではなく、
解決に向けて、できることをちゃんとやって欲しい。
貴方達には、それだけの力があるのだから。