大統領選から混乱が続いた、
長い長い2ヶ月半が過ぎ、
第46代大統領、ジョー・バイデンJr.が就任した。
危惧された大規模なデモや暴動がなく、
平和裏に政権移譲が行われたのはめでたいが、
ここまで分断されてしまったアメリカ社会を、
どう立て直して行くか、を考えると、
史上最高齢の大統領と、
政治的には素人同然の、
史上初の黒人女性副大統領は、
初っぱなから重い課題を背負わされた事になる。
それにしてもトランプは最後まで、
慣例を破り続けて去って行った。
就任式に出なかった事もそうだし、
大統領専用機、エアフォースワンを、
就任式直前に、
公務でも無いのにフロリダの自分の別荘まで飛ばせた。
そして就任式に出ない事で、
俗に言う核のボタンの引き継ぎができず、
その為にもう1つフットボールと呼ばれる、
核攻撃を命ずる事のできる機材入りのカバンを作り、
トランプ側の、起動に必要な暗号を、
退任時間に合わせて無効化する、という、
傍迷惑な事をさせたらしい。
その上、直前に、自分の関係者や側近の恩赦を、
大量にしていったとか。
権力の濫用も、ここまでくればアッパレ、と言うべきか。
将に、立つ鳥後は知らん!ってやつだ。
本当に、何でこんな人が大統領になったのか謎だし、
今に至っても殆ど教祖を盲信する信者のように、
信奉者が相当数いることにも驚く。
一般的日本人には、まず理解できない、と思う。
だが、アメリカ人の多くはキリスト教徒だ。
信仰をどうこういうつもりは無いが、
キリスト教徒は、
光あれ!と神が叫んで太陽ができた、とか、
アダムの肋骨からイブが作られた、とか、
大真面目に信じられる人達なのだ。
日本にも、イザナギとイザナミが国産み・神産み、で、
国土や神を産んだ、という神話があるが、
恐らくそんな事を信じる者は1人もいないと思う。
この科学の世界に、
ファンタジーとして信じるのは勝手だが、
現実、と信じるのは違う、と思う。
だがそれは、
八百万の神がいて、
何なら神仏習合、なんてことまで、
シラッとできてしまう日本人的発想なのだろう。
そういう意味では、キリスト教もイスラム教も、
唯一神の宗教であり、
だから信じる神以外は決して受け入れない。
そこに紛争の火種が常にあるのだ。
そして人はしばしば、
真実や事実ではなく、
信じたいものを信じてしまう。
トランプ信者が、
勝ったのは自分達で、
陰謀で勝利を盗まれたのだ、と、
今なお、声高に主張しているように、
客観的に見ればどれ程荒唐無稽であろうと、
彼らにとっては信じたいことが真実なのだろう。
それだけにバイデン政権の前途は多難だ。
とりあえずWHOとパリ協定に、
さっさと復帰を表明してくれたのは良かったが、
ここまで分断されてしまった社会を、
1つのアメリカにするのは難しいだろう。
元々多民族国家で移民の国だ。
みんな少しずつ我慢と忍耐で、
国を作ってきたはずなのに、
そこに内包されてきた不満を、
一旦解き放たれてしまうと、
再度収拾するのは至難の技だと思う。
が、バイデン氏とハリス氏には、
その困難に立ち向かって貰わなければならない。
それが正副大統領の責任だろう。
そして高齢のバイデン氏を思えば、
任期を全うできる保証は何も無いので、
バイデン氏には健康に留意し、
1日でも長く職務を遂行し、
ハリス氏には、いつ大統領になっても大丈夫なところまで、
1日も早く職務に習熟して貰いたいと思う。
とりあえずお二人には全力で頑張って頂き、
トランプには大人しくしておいて頂きたい。
とりあえず今は、コロナとの闘いで、
世界中がいっぱいいっぱいなのだ。
トランプに振り回されるのは、
これで終わりにして欲しい、と、
心から願っている。