京都アニメーション放火殺人事件を起こした、 

青葉真司被告に京都地裁は、

完全責任能力を認めて、

求刑通り、死刑判決を言い渡した。



事件についてはこちら。




主文が後回し、の時点で、
死刑判決確定、と思ったが、
それしか弁護手段が無いとはいえ、
あれだけ計画的に起こした犯行が、
心神喪失や心神耗弱下であった、という主張自体が、
そもそも無理があったと思う。

それでも弁護団は控訴するんだろうけど、
被告本人が取り下げるかもしれないね。


この事件で死刑を適用できなければ、
日本の死刑制度は無くなったも同然だろう。
勿論、死刑制度に反対する人もいるし、
世界の趨勢を見ても、
廃止の流れもあると思う。
だがそれはキチンと議論した上で、
法的に廃止するべきで、
それまでは存続しているのだから、
これ程の事件を起こして無罪や減刑はあり得ない。


心神喪失や心神耗弱の議論が出てくる度によく思うのだが、
例えば覚醒剤中毒で、
完全に錯乱していれば、
それらを認められるケースはある。

だが、その前提たる覚醒剤中毒は、
本人の意思で引き起こしているのではないのか?  
飲酒運転で事故を起こせば、
泥酔していようが、
心神耗弱にはならないだろう。
飲酒してハンドルを握るという、
違法行為をしたのは、
本人の責任なのだから。

この事件でも、
ここまでの被害になるとは思わなかった、と被告は言っているが、
全く人的被害が出ない、とも考えてはいなかったはず。

踏み止まるチャンスは何度もあったはずなのに、
決行したのは本人の責任だ。
そういう異常な行為をする以上、
まともな精神状態では無かったのかもしれないが、
それを以て責任能力が無かったとは言えない。


青葉被告が死刑になろうが、
犠牲者が戻ってくる訳では無い。
だが、今後上級審をすればまた何年かかかるし、
刑が確定してからでも、
執行までには長い時間がある。

青葉被告には自分がやってしまったことに向き合う十分な時間があるのだ。
どれ程の人生を変えてしまったのか、 
真摯に向き合い、反省をして欲しい。
この事件が無ければ、
北新地の心療内科クリニックの、
放火殺人事件も無かったかもしれないのだから。