「殺人美容師 頭の皮を剥ぎ取ります」(2020年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ジル・ガヴァーギジアン監督によるアメリカのホラー映画。出演はナジャラ・タウンゼント、ブレア・グラント、デイビス・デロック。

 

 

<あらすじ>

 

美容師のクレアは、気に入った髪を持つ客を眠らせ、頭皮を剥いではそれをコレクションしていた。彼女は自分がのけ者にされているという強迫観念に駆られており、追い詰められるたびに誰かの頭の皮を剥ぐのだった。

 

結婚式を引き替えたオリビアから、当日のヘアセットを依頼されたクレアは、彼女と婚約者からのけ者にされる強迫観念に囚われていく。そのストレスから、知り合いのカフェの店員の頭皮を剥いだクレアは、さらにオリビアの友人らが自分を嫌っていることを耳にしてしまった。

 

オリビアもまた結婚式の準備に忙しく、クレアにばかり構っていられない。クレアは自分をどんどん追い詰め、ストレスを発散するために剥いだ頭皮で作ったかつらをかぶって自分を落ち着かせた。だが、カフェの店員を殺した際に、クレアの姿は監視カメラに映されていた。

 

そして結婚式当日。クレアはオリビアの頭皮を剥ぎ、そのかつらをかぶって自分が新婦のようにバージンロードを歩いた。会場は大混乱になる。

 

<雑感>

 

神経質そうな女は何をするかわからんからな。そんな女への恐怖心を差別心を隠すことなく作品にしたということだろう。

 

クレアが頭皮を剥ぐのは、クレアの眼から見て幸せそうな人物の頭皮で作ったかつらを被れば、その人になれると信じているから。自分に自信を持てない彼女は、他人に成りすますことで心の均衡を保っていた。幸せになりたい彼女は、幸せいっぱいのオリビアに成りすましてバージンロードを歩くが、当然みんな怖がって逃げていく。

 

☆3.4。なんかもう、性格が悲惨すぎて逆に同情しそうになるな。