「アウト&アウト」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

きうちかずひろ監督による日本のドラマ映画。出演は遠藤憲一、岩井拳士朗、白鳥玉季。

 

 

<あらすじ>

 

元暴力団員の矢能政男は、脚を洗って、知り合いの探偵から預かった小2の黒木栞を育てながら探偵家業を引き継いでいた。

 

ある日のこと、依頼人から立会を頼まれて向かってみると、その人物はすでに殺されており、しかも犯人に襲われ拳銃を握らされてしまった。矢能の指紋のついた拳銃を手にした犯人は、このことを黙っていたら見逃すと言って逃げた。起き上がった矢能は、依頼人のパスポートと携帯電話を見つける。被害者の名は安田義行といった。

 

ところが家族に連絡をしてみると、安田は3年前にカンボジアで死んだのだという。矢能は、携帯電話の履歴を洗い出し、国会議員の鶴丸清彦の名を見つけ、彼の出方を伺うために安田がまだ生きているとの情報を流した。すると、政治家一家を裏で支えてきた空手家集団の存在が見つかる。その中に襲撃者を発見した矢能は、さらに安田が生きているとニセの情報を伝える。

 

襲撃者の名前は、池上数馬。彼は空手の師匠である堂島哲士の前で恥をかかされたと、矢能への復讐を誓う。狙いを付けたのは黒木栞の存在だった。ところが彼は子供を誘拐することはせず、誘拐したとウソをついて矢能を呼び出した。ところが、矢能に会う前に職質を受けた警官と揉め事を起こし、銃撃されてしまう。矢能が駆け付けると彼は虫の息だった。

 

池上は、黒幕は国会議員の鶴丸清彦だと矢能に教え、堂島からもらった報酬100万円を手渡すと、復讐の代行を託した。

 

3年前のこと、鶴丸はカンボジアでバス事故に遭った。何とか生き残った彼は、秘書を使って事故に遭った子供を助ける写真を撮影させた。だが、そんなことをするより人命救助に勤しめば、もっと多くの命を救えたのだ。しかし日本ではカンボジアの子供を助けた英雄として当選を果たした。その際の現地コーディネーターが安田であり、彼は真相を知っていたのだ。

 

そこで安田を殺すよう、先代から暗殺を請け負っていた堂島に殺害を依頼した。事件のからくりを知った矢能は、鶴丸に復讐を果たし、栞を養子に迎え入れるのだった。

 

<雑感>

 

途中まで面白かったのに、政治家とか空手家とか出てきてからの展開が雑だったなぁ。全然空手をやっているように見えないし。

 

あらすじにはあまり登場させていないが、探偵事務所を引き継いだのは栞で、彼女は父親のように探偵然と振舞っている。彼女の使い方もイマイチなんだよな。

 

☆2.8。テレビ映画だったら許せるが、金払ってまでは見たくないレベル。