「イマジナリー・ヒーロー」(2004年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ダン・ハリス監督によるアメリカ・ドイツ・ベルギーのドラマ映画。出演はエミール・ハーシュ、シガーニー・ウィーヴァー、ジェフ・ダニエルズ。

 

 

<あらすじ>

 

将来有望な競泳選手だったマットは、ある日突然、自殺を図る。誰もがショックを受け、遺された家族は悲劇の中からなんとか立ち上がろうとしていた。母親のサンディは大麻に手を出し、精神的な苦痛を和らげながらも次男ティムとのコミュニケーションを図ろうと尽力していた。

 

しかし、自慢の息子マットの喪失から抜け出せない夫ベンは、誰も座らないマットの席のテーブルにも食事を用意することを主張、それに異を唱える家族に声を荒げる。さらにはサンディに内緒で仕事を休職、マットのことを想い公園で1日を過ごす有様だった。

 

時が経ち家族の傷が癒えたかに思えた頃、サンディは18年間隠し続けていた家族の秘密をティムに告げる。彼は浮気相手の子供で、ベンの子供ではなかったのだ。だがこのままでは、マットに続いてティムをも失ってしまう。

 

長らくベンはティムを受け入れてこなかったが、ティムが自分を突き放して心に決着を付けようとしている姿を目にして、彼を抱きしめ、自分の息子だと言い聞かせるのだった。

 

<雑感>

 

アメリカ人、ほぼ薬漬け。ほぼ薬物中毒。なんでもいいから薬を体内に放り込んでないとやってられないのは、すべては嫁の浮気が原因だったという。

 

そういう話なのだが、嫁が悪いことにはならず、なぜが責任が父親に向かっていた。ベンさんが可哀想になってくる作品である。ちなみに長男のマットは彼の子供のようだ。

 

☆3.0。ヒューマンドラマとは何かね? と、小1時間問い詰めたい作品だった。