フランソワ・オゾン監督によるフランスのドラマ映画。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ。
＜あらすじ＞
スザンヌ・ピュジョルは朝のジョギングを日課とする幸せなブルジョワ主婦。彼女の夫・ロベールは雨傘工場の経営者で、亭主関白。ある日、ロベールが倒れ、スザンヌが工場を運営することに。彼女ならではの感性で、傾きかけていた工場は大盛況となる。
スザンヌの息子ローランは父親とは正反対で芸術を愛する青年だった。彼が開発したカラフルな傘は大ヒットをした。夫のロベールは静養を終えて現場に復帰する意欲を見せたが、彼の居場所はすでになかった。そして、ローランが彼の子供ではないと仄めかされ動揺した。
スザンヌの浮気相手として、共産党系市長のババンが浮上した。ロベールはこの事実を突きつけて、組合を使ってスザンヌを追い落とそうとした。だが、ローランの親は、複数いた浮気相手の誰かで、ババンではないという。こうしてスザンヌは、ロベールに加えババンまでも敵に回してしまった。
スザンヌは解任された。夫との内戦の次は、ババンとの戦いだった。スザンヌは選挙に立候補して当選する。彼女は街の発展と、女性の権利向上のために戦うことを誓った。
＜雑感＞
女性の権利向上のために戦うはずが、なぜか「自称女性」を取り込んでしまい、女性アスリートの足を引っ張る存在になってしまったのがフェミニスト。こういう作品は嫌いじゃないのだが、その後の経緯があまりに悲惨すぎて手放しで喜べない。
☆3.4。闘争大好きのヒトラー体質では、社会に貢献することはできないということなのだろう。
