「四月の魚」(1986年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

大林宣彦監督による日本のコメディ映画。出演は高橋幸宏、今日かの子、赤座美代子。

 

 

<あらすじ>

 

根本昌平は売れない映画監督。7年前に初監督作とその主演女優と結婚したことで話題にはなるものの、映画自体は大コケでそれ以来映画は一本も撮っていない。そんな昌平が夢中になれるのは洒落たシステムキッチンに自らが立って作るフランス料理だった。

 

ある日、昌平が数年前にCM撮影で訪れた時に仲良くなったアラニア島の日系二世、パナポラ・ハンダ酋長から手紙が届く。商用で来日するため、4月1日の夜に自宅を訪ねたいという。しかし、聞いたところによるとアラニア島では友情の誓いとして妻を一晩提供する習慣があるらしい。

 

悩んだ昌平は友人の脚本家藤沢へ相談すると、藤沢は新人女優を妻の替え玉にするシナリオを提案してきたのだった。

 

ところが家にやってきたのは、昌平憧れの女性・万里村マリだった。しばらく夫婦のまねごとをやっているうちについあけっぴろげな彼女を好きになる昌平。そこに酋長がやってきた。酋長はマリを一目で気に入ってしまう。さらにそこに昌平の妻不二子が帰宅してしまった。

 

大混乱の一夜が終わると、酋長から手紙が届き、酋長の妻も身代わりだったと知る。昌平はそのことを、マリ主演で映画にするのだった。

 

<雑感>

 

80年代らしさ満載の作品。でもフィルムの映像って、古びてはいるけど味があっていいんだよな。ワンシチュエーションに近い、狭いスタジオで撮った作品なのに、色に味があるんだわ。昔のカメラマンが優秀なのか、大林宣彦が優秀なのか、フィルムなのか幸いしているのかわからないが。

 

☆3.0。80年代の映画が見たいなぁ。しょぼいけども。